欲望のバージニアのレビュー・感想・評価
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俺達はボンデュラント兄弟だ
過去に、レンタルで観ました💿
ボンデュラント兄弟を演じたトム・ハーディ、ジェイソン・クラーク、シャイア・ラブーフ、ヒロインはジェシカ・チャスティンとなかなか豪華ですよね🙂
嫌な取締官でガイ・ピアースも出ていて、大分ネチッとしてました。
最後はもちろんあの世行きでしたが。
エピローグでフォレストが氷の海の中に落ちるくだりは…必要だったのでしょうか❓
あれを見るとちょっと虚しくなってしまいますね😥
とはいえ私は楽しめました👍
イモータン・フォレストを讃えよ! V8!V8!
禁酒法時代のバージニア州フランクリン群を舞台に、密造酒の売人であるボンデュラント三兄弟と悪徳取締官レイクスとの血で血を洗う抗争を描いた、実話を基にしたクライム・サスペンス。
主人公である三兄弟の末っ子、ジャック・ボンデュラントを演じるのは、『トランスフォーマー』シリーズや『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』のシャイア・ラブーフ。
三兄弟の次男、「不滅」の異名を持つ男フォレスト・ボンデュラントを演じるのは、『インセプション』『ダークナイト ライジング』のトム・ハーディ,CBE。
新任の禁酒法取締官チャーリー・レイクスを演じるのは『メメント』『英国王のスピーチ』の、名優ガイ・ピアース。
シカゴから来た謎の美女マギーを演じるのは『ヘルプ』『ゼロ・ダーク・サーティ』の、名優ジェシカ・チャステイン。
ジャックが想いを寄せる町の説教者の娘、バーサを演じるのは『アリス・イン・ワンダーランド』『永遠の僕たち』のミア・ワシコウスカ。
ジャックの友人で三兄弟の協力者、クリケットを演じるのは『リンカーン』『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ』のデイン・デハーン。
フランクリン群を牛耳るマフィアのボス、フロイド・バナーを演じるのは『レオン』『ハリー・ポッター』シリーズの、名優ゲイリー・オールドマン。
本作の原作を書いたのはマット・ボンデュラントさん。
彼は本作の主人公ジャック・ボンデュラントのお孫さん。
お爺さんから聞いた昔話があまりに面白かったため、小説にして出版したら、あれよあれよといううちに大ヒット。そして映画化という運びになったわけです。
…爺さんの昔話なんて、100%盛ってるよなぁ。いやまぁそれは良いんだけど。
時代は1931年。アメリカは禁酒法時代の真っ只中。
この禁酒法、1920〜1933年という14年間しか施行されなかった法律ではあるが、今でも世紀の悪法としてその名が歴史に刻まれている。
現代でも「禁酒法って最高じゃん。酔っ払いは減るし、嫌な飲み会も無くなるし。」と考える人は居るだろう。自分もちょっとそう思う。
しかしこれが大きな間違い。
まず、当然ながら醸造や酒場関係の職についている人は失業してしまう。
さらに、アメリカ政府の大きな財源であった酒税による税収も無くなってしまう。
さらにさらに、正規の取扱がなくなれば、当然アンダーグラウンドの人間たちがその代わりにお酒の製造・販売を始める。その結果、アル・カポネなどのマフィアはより大きな力を持ち始める。
さらにさらにさらに、余りにも手広く闇商売が行われているので、取り締まることがなかなか出来ない。そのため、一般市民もどんどん禁酒法を破り、結果として人々の中にある法の遵守意識が薄まってしまう。
これらに加え、粗悪な酒が出回ったことによる健康被害も当然あったことだろう。
禁酒法による負のスパイラルはアメリカ国内に暗い影を落とす。
そして1929年、世界恐慌が始まってしまいもうアメリカ国内は無茶苦茶。禁酒法への不満の高鳴りはついにピークを迎え、ニューディール政策でお馴染みのフランクリン・ルーズベルトが、1933年に大統領に就任すると同時に禁酒法の廃止を決定した。
本作の主人公であるボンデュラント兄弟も、敵対するチャーリー・レイクス特別補佐官も、禁酒法を逆手にとって金稼ぎをしているという点では同じ穴の狢。
善と悪とのぶつかり合いではなく、原題『Lawless』が示すとおり「無法者」同士が鎬を削るというのが本作の魅力である。
因みに、本作の舞台であるバージニア州フランクリン群は「世界の密造酒首都」という不名誉な別名を持っている。
したがって邦題をつけるなら「バージニア」ではなく「フランクリン」をフィーチャーして欲しいところ。どうせつけるのなら『欲望のフランクリン』の方が正しい。
個人的に20世紀初頭のアメリカの感じ、文明が開拓時代を過去に追いやろうとしているという時代感が大好きなので、本作は大変楽しめた💕
西部劇風のファッションもクールだし、マフィアがトンプソンをぶっ放すところも堪らない!
カントリー&ウェスタンをメインに据えた劇伴も最高にカッコいい。レジェンド・ミュージシャンの1人、ニック・ケイヴは最高の仕事をしてくれている。
キャストも最高!
ひ弱オーラ全開なシャイア・ラブーフ、見事な脱ぎっぷりを披露したジェシカ・チャステイン、ムカつく潔癖ポマード野郎ガイ・ピアースなど、メインどころの配役はピッタリ。
ゲイリー・オールドマンはほとんど友情出演みたいな感じだったけど、それでもやっぱりオーラが凄い。裏世界のボスって感じがビンビンだった。
なにより最高なのは、不死身の男フォレスト・ボンデュラントを演じた、安心と信頼のトム・ハーディ😍
生粋のイギリス人なのに、完璧にマッチョ信仰な田舎のアメリカ人を演じきっている。
トム・ハーディの大暴れを見る為だけでも、この映画を鑑賞する価値は大いにある!
大人気漫画「ゴールデン・カムイ」の主人公は「不死身の杉元」。いやいや、「不死身」ってのはフォレスト・ボンデュラントくらいの存在になってから言って欲しいものだʅ(◞‿◟)ʃ
大体「不死身」のキャラクターというのは物語の最後で死んでしまうもの。なのでフォレストが物語の中盤で喉元を掻っ切られた時にはマジで驚いた😵
「えっ、こんな美味しいキャラをここで殺すのかよっ!」
しかし、驚くのはここから!あの出血量、あの傷でまさかの生還!?うっそだろ!
あの喉元掻っ切られ描写は100%死ぬ時の奴ですやん!あれで生きているのはもう人間じゃない…。
さらに驚かされるのはクライマックス!
敵の銃弾で蜂の巣になるフォレスト💥💥💥🔫
「うわー、これは死んだ…。さらばフォレスト⚰️👼」
からの生還!?うっそだろ!
結果エピローグまで生き残るんだから大したもんだ。
もうイモータン・ジョーのことをイモータンとは呼べない。代わりにイモータン・フォレストを崇めよう。V8!V8!
すごく好きなタイプのエンターテイメントだったんだけど、それだけに惜しいっ!と思ってしまうところもある。
まず主人公のジャックが好きになれない。
基本全部お前のしくじりのせいやんけ!
まぁ未熟な若者というキャラクターだからしょうがないんだけど、フォレストという美味しすぎるキャラクターがいるんだからもっとそっちをフィーチャーして欲しかった。
フォレストが喉元を掻っ切られ、その後やった奴等に復讐をするという中盤の展開。
この辺りまではめちゃくちゃ楽しかった。ほぼ満点💯
でもなんか、この後ちょっと物語が停滞してしまう。
やった奴らの元締めがチャーリー・レイクスだと分かったんだから、あとは敵の本部に殴り込みを仕掛けてクライマックス。これしかねぇだろ!…と思ったんだけど、そのあとが結構モタモタ…。ここは刺客のちんぽ切り取ったテンションそのままに、レイクスに殴り込みを仕掛けて欲しかった。
あとはラストの決闘シーン。
親友のクリケットは殺され、フォレストも蜂の巣に。その怒りの全てをチャーリー・レイクスにぶつけろジャック!という、間違いなく1番盛り上がるシーンのはず。
…なんだけど、なんか有耶無耶な感じで終わる。これなんでなんだ?
クライマックスは間の取り方から構図まで完全に西部劇なんだから、あとはジャックとレイクスの早撃ち対決しかないだろー!
クライマックスのカタルシス、それとフォレストの大立ち回りがもっと有ればかなりの高評価だったのだけど、ちょっと惜しかったね🤏
本作の教訓としては、「効率」とか「賢い生き方」とか、そんなもんを追求すると地獄をみるぞ。ということか。信念を持って真っ直ぐに生きましょう。そして逝きましょう👼
豪華キャストだがやや薄味!!
3兄弟のうちジェイソン・クラークの存在感がイマイチでした。ヒロインが襲われるシーンや、襲撃してチンコを切断するシーンは直接的な描写が無いので、バイオレンス部分は物足りないです。ラストは余所から応援の警官隊が来た状態で復讐を果たしますが、お咎め無しだったのでしょうか。実話ベースですが、もっと脚色したらより面白くなったと思います。ガイ・ピアースが程良いキモさでしたが、メメントを思い出してしまうので老けるのが速い気がします。車の構造が簡易的で面白かったです。
お兄ちゃんズ強すぎて最高 末っ子 本当に末っ子だね 最後 みんなが...
お兄ちゃんズ強すぎて最高
末っ子 本当に末っ子だね
最後 みんなが一緒に戦ってくれるの感激
これ実話をもとにしてるらしいけど、
フォレスト死なないの神に選ばれた感あるな
漢気フォレスト〜〜
でもそんな神の子も病気には勝てないね
無法時代の終わりに
禁酒法時代の公権力との対立。悪対悪。
シンプルなストーリーながら楽しんで見れた。
豪華なキャスト、中でもガイ・スピアーズの纏わりつく様な演技はいい意味で不快感強く印象的悪役を好演していた。喉を裂かれるシーンとトンネルの余韻が印象的。あと俺たちは死なないと語る無敵の次男の呆気ない最期。まるで時代の終わりに引き摺られるかの様に。
超硬派
禁酒時代の密造を生業としている実在の三兄弟の物語。
とにかく次男のトムハーディが格好よ過ぎる映画。
喉かっ切られながら自分の指で必死の止血とか、いい女にモーション掛けられながら武士は食わねど高楊枝とか。
あと、本当に豪華な役者陣。
一瞬ゲーリーオールドマンをスルーしかけたよ。
たまたまケーブルテレビで見て得した気分。
テーマは全然違うけど、レジェンドオブフォールをより硬派にした感じ。
遊びつつ真面目
『プロポジション』で力いっぱい血まみれ三兄弟を描いたヒルコート監督、
今回奇しくもまた三兄弟の物語で力入りまくりなのかと思いきや、割りかし遊びのある作品だった。
アメリカ禁酒法時代の無法者ボンディランド兄弟の物語。
実話というより寓話的。兄弟不死身伝説が楽しい。
次男役トム・ハーディが無双。誰よりもメリケンサックが良く似合う。
脇役ゲイリー・オールドマンもイイ。誰よりもトミーガンが似合う。
敵役ガイ・ピアース、諸悪を煮詰めた感じが面白い。
対する女優陣もイイ。姐さんチャステイン、若手ミアそれぞれの魅力を堪能。
誰が主役をやってもおかしくない贅沢なキャスティング、存分に活かした仕上がりに満足至極。
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表面上のストーリーは無法者を遊びつつ描いているが、
『プロポジション』『ザ・ロード』のヒルコート監督だけあって、内実はものすごく真面目。
人間の善性とは何かを問い、自然や生命への畏怖が根底にある。
静かなラストはその余韻を残す。
不死身伝説なんてある訳ない。人は誰だって死ぬ。そして歴史は続いていく。
面白かった~
酒が簡単に作れて、売ってボロ儲けできればそれこそ商売の醍醐味というものだろう。そんな極めてインディーズな密造酒の製造・販売業がとても楽しそうだった。
冒頭のブタを殺す場面からこの映画はとことんやるぞという凄味を感じさせ、全くその通りで最後まで圧倒されっぱなしだった。あんな時代でタフに生きられたらさぞ楽しかろう思わずにはいられない。大金を得た直後にカメラと車とスーツを仕立てるようなところも生命の喜びを満喫しているようですごくよかった。
敵の蝶ネクタイが本当に嫌ったらしい男でとてもよかった。
3兄弟は童貞だったんじゃないかな。
感情移入出来ない復讐劇映画は安酒の様に酔えずに、味気なくって、笑ってしまう
この映画は、最初から混乱したね。やられた感が有りました。ポスターや、映画のフライヤーを観て自分勝手なイメージが出来ていたので、「アレ~?」予想と違うかも?となった。
この映画の主人公はジェシカ・チャステイン演じるマギーがヒロインの映画かと思って観たが、キーパーソンでは有るけれども、決して主役級では無かった。
「ゼロダークサーテイ」のCIAの執念の女性分析官の役処がピッタリとハマリ、オスカーの主演女優賞にノミネートされ、彼女の印象深い代表作となり、ビックスターの仲間入りを果たした彼女が出演している、本作の様な小品では、彼女の知名度がこの映画の一番の売りになるのだろう。当然の売り方だが、でも実際は違っていて少し失望したのだった。
それでは主役は誰?と言うと3男坊のジャック役を演じたシャイア・ラブーフでした。
子供時代から、この物語はスタートするのですが、そのファーストシーンからも解る様に団子3兄弟(例えが古すぎて、ゴメンナサイ)ならぬ、禁酒時代の西部で、密造酒を造ってはボロ儲けをした、不死身と言われた伝説の3兄弟の半生を描いた、ローカル新聞記事にでも出てきそうなお話でした。この3兄弟は実在した人物と言う事でしたが、正直映画として、それがどうしたの?と言う映画だった。
唯一の見所と言えば、この夏は今、「華麗なるギャツビー」が人気を博しているけれども、この作品も丁度時代的には似通った同時代のアメリカが舞台であるので、観比べてみるのも良いかもしれない。
しかし、映画の内容的には、「華麗なるギャツビー」が洗練されたNYと言う都会の人間模様を描き出していたのに比較すると、こちらの舞台はNYからは遠く、泥臭い西部の田舎の村で密造酒を生業としていた、この3兄弟の前に、新しくチャーリーと言う悪徳取り締まり官が赴任して来た事から、この3兄弟とチャーリーとの闘いが始まると言う物語だ。
それまでは、田舎の村ではみんなが互いに顔見知りなのだから、警官も袖の下が効いて、密造酒を黙認していたわけだ。しかし、そこへチャーリーがやって来て、自分にはもっと美味しいワイロをよこせと欲を出したものだから、敵対関係へと成っていき、遂には殺し合い、復讐劇へと発展する。
この時代背景を考えてみると、今とは大きく異なり、都会ならまだしも、田舎では農作業などの仕事が終了したら、そりゃあ酒を煽る事位しか、他に楽しみは無かった時代だろう。
それこそ、「華麗なるギャツビー」の様に、都会暮らしの富豪なら、豪遊する事も沢山出来ただろうが、映画館も未だ無い様なローカルな田舎の村では、本当に気晴らしは難しい時代だったに違いない。懸命に働けば、人は誰でもストレスを発散したくなり、酒こそが大きな慰めであり、楽しみとなる。そしてこの3男のジャックの恋物語でもある。ギャツビーでも、偉くゴージャスなクラッシックカーの数々が見られるのも、車好きには嬉しいに違いないが、こちらも恰好良い車が登場します。アクション映画好きや、あの時代のクラッシックカー好きにも、楽しみな映画かも知れないが、映画を観る時に、人間ドラマを堪能したい方には、物足りない映画だと思いますが、さて貴方ならどう評価するのだろうか?
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