欲望のバージニアのレビュー・感想・評価
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権力に屈しない熱い三兄弟がいい!
邦題が微妙だったんで、期待度そこそこぐらいで見たのですが、意外と面白かったです!
まあ物語の焦点がやや曖昧だった部分はちょっとしたマイナス要素でしたが、主人公のボンデュラント3兄弟の生き様、そして復讐劇がとにかく熱くてカッコ良かったですから、禁酒法時代の頃(1930年代)を舞台にした作品が好きな方ならば、十分見て損の無い内容だったと思いましたよ。
豪華キャストだった割に地味な扱いとなってしまったのは、やはり邦題のせいでは?(苦笑)
構図は至ってシンプル、基本的には悪VS悪なんですよね。
でも、生きる為に密造酒製造で生計を立てるしかなかった、そんな時代背景はヒシヒシと伝わってきただけに、どちらが本物の悪党なのかは一目瞭然、舞台となったバージニア州の田舎町も、どうやら密造酒製造者達と保安官がうまいこと折り合いをつけて生きていたようですし、特別補佐官さえ来なければ全ては上手くいっていた・・・けど、この特別補佐官レイクスがとんでもないクズ人間でしたからねぇ、演じたガイ・ピアースのヌメっとした演技がまたこのクズさに拍車をかけて、とことんイラっとさせられるんだわ、これが。
そんな訳で、悪役が物凄い存在感を発揮してましたから、こうなると話は簡単、街の皆がレイクスに屈服する中、ボンデュラント3兄弟だけは己の信念を曲げず(まあ結局それはそれで悪人なんだけど)最後まで抵抗する姿に、熱くさせられるんですよね。
3兄弟のキャラ立ち具合も良い、特にトム・ハーディが演じた次男のフォレストがカッコ良すぎて痺れた~。
女性には奥手だが、悪には容赦なし!
逆にシャイア・ラブーフが演じた三男は、ヘタレなのに前に出ようとしてトラブルを起こす狂言回し的存在だったので、かなりイライラさせられました(苦笑)
でも最後の復讐劇は熱かったぁ、これはやはりガイ・ピアースのムカつき演技あってのものでしょうね。
それと女性陣もジェシカ・チャステインにミア・ワシコウスカと豪華で彩り鮮やか、いいキャスティングでした。
ただゲイリー・オールドマンが演じたギャングのボスの扱いが中途半端だったのはちょっと勿体無かったかな・・・。
緊張と緩和
あまり期待してなかったけど面白かった。自立はしてるけど自分勝手な長男。自制して一家をまとめる頼りがいのある次男、子どものまま兄に追いつきたい一心で無茶する三男。キャラがしっかりしてて感情移入しやすかった。
ストーリーも禁酒時代からと言う事でややこしい話かと思ったら、男たちの、どう生きるか?という主義の話で熱く見応えがあやら面白かった。敵も含め配役も好みでした。
弟、問題を起こし過ぎだろ!居場所が分かってるなら殺せばいいやん!とツッコミどころもあったけど、それも主義という事で片付けられたかな…
緊張と緩和の連続、「不死身」と言うキーワードが効いててとても楽しめた。
無法者のやり方
禁酒法時代、密造酒業で名を馳せたボンデュラント3兄弟。新着任した特別補佐官の高額な賄賂を拒否した事から、窮地に立たされる…。
禁酒法、犯罪モノ、実録モノ、カッコいい男たち…。
このアンテナに引っ掛かる方には見て損はしない。
このノワールなムードはやっぱり堪らない。
派手な見せ場はそれほど多くなく、アクションとしての爽快感は薄いが、渋い犯罪ドラマとして見応えあり。
意外とエグいバイオレンス描写もあり。
喉を切られるシーンはなかなか強烈。
仲間や愛する女、さらには兄弟までも脅かされ、黙っている訳がない。
無法者には、無法者のやり方がある。
3兄弟の末っ子シャイア・ラブーフが一応主役だが、次男トム・ハーディの男臭さにしびれる。それにしても、何とタフな男…。
ジェシカ・チャスティンとミア・ワシコウスカが華を添え、陰険なガイ・ピアースとワルなゲーリー・オールドマンが印象的。
アメリカの「保守」の行動原理
禁酒法時代の密造業者とそれを食いもの?にする警察機構の話だが、無駄に?キャストが豪華だし見応えあり。主人公たちの振舞は*アメリカの*保守(ほとんど無政府主義)の源流だなぁと思いながら観ていたり.邦題が意味不明.
不死伝説に彩られた三兄弟の物語
アメリカ禁酒法時代のバージニア州、密造酒ビジネスで名を上げ、不死伝説に彩られた実在のボンデュラン三兄弟の物語。豪華キャストの競演、見応えありました。
村中が密造酒の製造を生業としている田舎が舞台、話のテンポはゆるやかで懐かしい運びだと思いました。
ガイ・ピアース演じるレイクスが不気味で狂暴、血の応酬となっていきます。
命は意外としぶとい、でも意外と儚い。
トム・ハーディ演じる次男フォレストはファミリーの誇りに生きる硬派。最近お目にかからない任侠ものの主人公みたい、渋いけど一途で可愛げあります。ジェイソン・クラーク演じる暴力的な長男、シャイア・ラブーフ演じる野心的な三男も個性が強く魅力ありました。
ジェシカ・チャステイン、ミア・ワシコウスカ、ゲイリー・オールドマンはしっかりハマり役。デイン・デハーンは重要な役どころ、良かったです。
邦題は、他のレビュアーさんご指摘の通りちょっと作品の印象と違いました。漢字の多い、硬派っぽいのがいいと思うんだけどな。
中間管理職の悲哀を描いた作品。
洗練されていない田舎の野蛮さ。
法が機能せず、行き着く先の暴力。
この粗野で味のある雰囲気は楽しめるのですが。。
話の展開が非常に残念。
三男 ジャックの成長を軸にした話であるものの随所に二男の話が差し込まれ軸がブレブレ。
三兄弟を中心に多くの登場人物が出てくるのですが
各々の描き方が中途半端であるため感情移入が出来ない。
もっともっと人を絞って、話を深堀した方が良かったのでは?
ただ三兄弟の話…としてではなく元々いたフランクリンの保安官の話として観ると終盤、カタルシスがあり面白い気が。
田舎は田舎で暗黙の慣習があり力があるものに配慮し仮初の平和を維持している。
余計なことはしない、秩序を乱さないことに苦慮する保安官。
満点ではないまでも目的を果たしているという意味で及第点。
そんな中、都会から来た取締官、つまり本社の上司。
私腹を肥やすため田舎の慣習を無視。
長期居付く気もないので、地域が壊滅しようが気にしない。
地域の権力者と対立し、増える人死に。
両者の間を取り持とうとするが両者から責められる始末。
ドンドン不満は溜まり、終盤で…!!!!
この観点で観るのが正解な気がします。
関係者間の調整等で疲れている方。
オススメです。
邦題の意味を問う。
見て思ったのは、これって描きたかったのは
本当に復讐劇なのでしょうか?ってこと。
正式な題名はLawles、つまりは、法律が存在しない
世界の無秩序状態を表すのか、はたまた
密造酒を作り、売る無法者、もしくは法の庇護の元
多額の賄賂を要求する無法者ってことでは無いのか?
確かに復讐劇の部分はあるが、それがテーマなの?
だったらエンディングに至る過程が甘く共感出来ない。
あくまで個人的になのだが、この邦題、
なんか外してる気がします。
復讐劇としてみると凡作なのだが、
無法時代に筋を通して必死に生きる
不死身の荒くれ三兄弟の物語として
見れば、結構な大作であることは間違いない。
配給会社のセンスを疑うって言うか他に
こういう例、結構有りますよね?
担当者は作品見てないんじゃないかと
さへ疑ってしまいます。
昔のハードボイルド小説みたい♡
問答無用、ジェシカ チャスティンあなた最高!!
トム ハーディの実力発揮、安定の演技を堪能。田舎に住む無口な主人公の暴力的な面、奥手な面、昔のハードボイルド小説の様な寡黙な主人公。カッコいい〜!
ストーリーは古臭いかもしれないが音楽センスと台詞のコラボ、リズムが素晴らしく、脚本と音楽が誰かと思えばニック ケイヴ!
あの悪い種さん達のニックか?と驚きました、私は。
他の俳優もいい演技で、私にとってはこれぞ映画。
♪オトコの〜美ィィ学ぅ〜
♪ボォーギィー…ボォーギィー!アンタの時代は良かったァァァ〜
なんて唄ったのは我らがジュリーですが。
そのジュリーの時代より更に肩身の狭い今の時代に。
「男が男としてかっこいい姿」
を描いていて燃えた、それに尽きる一本でした。
そんな空気で切り取られるから、出てくる女優達が逆に魅力的な事ったら!
まぁ主人公ファミリーの手段はアレなんだけどね!笑
得意としない歴史実話ネタでしたが。
こんなにライド出来たのは…
絶妙なキャストのハマり具合(やい!ラブーフ!笑)と、脚色の肉付けの妙かな。
悪役の憎ったらしさもポイント高いです!
(↑主人公が犯罪者ですけどね!笑)
ホント、歴史的に魅力的で。
アメリカやっぱり恐い!と思える佳作。
勉強になる一本でした。
ただ…
「マジック・マイク」の予告が直前に入ったせいか。
エンドロールまでベインをチャニングだと思い込んでました!涙
ゴメンナサイ…
復讐する動機
随所にムリがある展開
復讐ものに大切なのは
見ていて
「そりゃぁ~復讐したくなるわ!、やっちゃえ!」
という感覚を与える演出。
観客が殺戮をも許容する
復讐の【大儀名文】を前半でどこまで持っていけるかが勝負。
妻と子供をめちゃくちゃにされたマッドマックス
が一世を風靡したような
この映画には
それがない
ストーリーが散漫していて
妥当性が薄弱で
殺される役柄
殺す役柄の配置や展開が下手くそ。
激しい暴力を受けても平気に回復するとか
感情移入できない
しらける。
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