「禁酒法時代の魅力はたっぷり」欲望のバージニア よしさんの映画レビュー(感想・評価)
禁酒法時代の魅力はたっぷり
禁酒法時代のアメリカ。バージニア州で密造酒を製造していた三兄弟の顛末を描く物語。
実話を基にしたお話のようです。
アル・カポネ等、ギャングが跳梁跋扈したアメリカ暗黒の時代。でも、映画にすると魅力的ですね。
「アンタッチャブル」では敵役の密造組織。でも、この映画では、密造酒を作る主人公達がとても魅力的に描かれています。
ギャングの上前を撥ねることしか考えていない悪辣な官憲。その官憲に易々と屈服する他の密造組織。
そんな中、自らの仕事と独立に矜持を見せる次男のフォレスト。男気があって素敵ですね。
この映画の肝は、主人公の三男ジャックに共感と好意を覚えるか否か・・・なんでしょう。
私は、どうしても好きになれない。プライドは無駄に高く、思慮は限りなく浅い。そのくせ臆病で弱い・・・。結局最後迄トラブルメーカーでイライラしてしまいます。自らの仕事の危険性を考えずに神父の娘にアプローチする態度には、不愉快さすら覚えます。
それが主人公なんですから、映画としての満足度はどうしても上値が重くなります。
私的評価は普通にしました。
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