「良い作品なのにもったいない」欲望のバージニア marさんの映画レビュー(感想・評価)
良い作品なのにもったいない
自分が「良い作品」と感じる条件の一つに、
その作品の背景(時代や制作国など)に興味を抱かせる
というのがあって、それを十分に満たす作品だった。
舞台は禁酒法時代のアメリカで、密造酒ビジネスを営む3兄弟の復讐劇。
時代モノで土臭い田舎の話を、武骨で人間味あふれる活劇に昇華させたのは
トム・ハーディを筆頭に、豪華キャストの力によるところが大きいと思う。
特に悪役を演じたガイ・ピアースの印象は非常に強くて、
キャラの立った悪役の大事さを改めて感じた。
総じて「良い作品」なのに、邦題とパッケージビジュアルが非常にイマイチ。
本来こういう映画を嗜好する層に届きにくくしているような気がする。
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