「無法者達の伝説が聞こえる」許されざる者 グッドラックさんの映画レビュー(感想・評価)
無法者達の伝説が聞こえる
ついオリジナルと比べてしまいますが、西部劇を開拓時代の北海道の雪原に翻訳したのは大成功。猛者や無法者達の伝説がまことしやかに聞こえてくる舞台にはうってつけで、見応えがありました。
主人公・釜田十兵衛と行動を共にする青年・沢田五郎が印象深かったです。
五郎の身の置き所ない孤独、十兵衛が、彼だからこそ感情を動かされるのはとても自然なことに思えました。柳楽優弥が熱演でした。
村を牛耳る大石一蔵はオリジナルでジーン・ハックマン演じる保安官にあたる役どころ。一番注目していたのですが、だいぶ厭世的で大人っぽくちょっと残念、保安官の稚気を含んだような所が魅力だったと思います。
渡辺謙にはどうも多湿なイメージがあるので西部劇は合わないんじゃないかと思ってましたが、低温多湿な雪原にはピッタリで良かったです。
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