パラノーマン ブライス・ホローの謎のレビュー・感想・評価
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多くの人に触れてほしい
これ程それぞれのシーンに無駄がなく、まとまった作品はなかなかない。
ストップモーションならではの暖かみのある映像で何度見ても心打たれる。
ゾンビが剥がれて人間になる画はなんとも素晴らしい。
人間が恐怖する対象であったゾンビや魔女がシームレスに、完全に立場が逆転している様は見事なプロットと言わざるを得ない。
ちょっと騙りですが、映画館で3度見て、パンフ、サントラ、ようやくBDまで購入。
この映画のテーマと同じく、偏見を持たずあらゆる人に見てもらいたい。そんな作品。
ディズニーでもピクサーでもドリームワークスでもティム・バートンでもない、良質のアニメーション!
「コララインとボタンの魔女」のチームによるストップモーション・アニメ。
舞台は300年前に魔女狩りがあった町、ブライス・ホロー。
主人公はホラー映画好きの少年、ノーマン。死者と話せる不思議な力を持ち、それ故、学校ではいじめられ、家族からも悩みの種の孤独な少年。
ティム・バートン風である。
でも決してティム・バートンのアニメーションの真似事ではない。
このチームの前作「コララインとボタンの魔女」同様、独特で不思議な魅力の作品。
ある日ノーマンは、同じ能力を持つ大叔父から、この町に魔女の呪いが蘇るという話を聞かされる。そしてそれを阻止出来るのは、ノーマンだけ…。
いじめられっ子が実は選ばれし者で世界を救う…とはよくある話だが、本作はちょっと違う。
戦ったりはしない。
また、蘇ったゾンビや魔女も本当は恐ろしい存在ではない。一番恐ろしいのは…わざわざ言わなくても分かる事である。
彼らを理解し、救おうとするノーマン。その優しさこそ、本作品の源だ。
死者しか友達が居なかったノーマンが、次第に周囲に心を開いていく様も、定番だけど安心して見る事が出来る。
作品はホラーテイストだが、ユーモアもたっぷり。所々、ブラックユーモアでもある。
キャラクターたちは、可愛いとキモ可愛いの中間といった所。(←分かるかな〜、この微妙な感じ)
特に愛嬌あるキャラクターが、○○○なのも面白い。
ストップモーション・アニメ特有のチマチマした動きはやっぱり好き。
ディズニーでもピクサーでもドリームワークスでもないけど、良質のアニメーション!
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