31年目の夫婦げんかのレビュー・感想・評価
全27件中、21~27件目を表示
結婚の、その先の先…
を、まさかドヤ顔のメリル・ストリープに考えされるとは思わなかった!笑
メリル・ストリープは凄い女優だと思いますが。
どうしても「アタシが主役!」といった強過ぎるオーラが苦手なんです。
今作でも遺憾無くソレは発揮されてるんですが…
それを受けるトミー・リー・ジョーンズがとにかく素晴らしかった!
渋く偏屈な見事なジジイ具合!笑
アクにアクを重ねて、奇跡の割れ鍋に綴じ蓋…
見事なバランスの夫婦像が、見事に作品への共感を生んでる時点で勝ち!
40歳の童貞男が、最後までマジメな役だったのは残念ですが…
笑いのバランスもちょうど良し。
派手さはないけれど、丁寧な仕事が味わえた作品でした。
いつか結婚して…
老後が見えてきた時に、相棒と観返したいなぁ…
面白い。
生涯でみたコメディ映画ベスト10!ある一部の年代には痛いかも。実力者二人の演技が見もの。トミーリージョーンズが無骨でケチな会計士を可笑しく演じている。メリル以外の女優さんでこの役やるとどうなるのかな。
熟年夫婦必見の作品
正直、あまり自分の世代ではえぐい面もあり
見ていられない!っと言うところもありましたが。
それはまだ自分がこの世代の持つ汚い面も綺麗な面も
全てを含めて鑑賞ができないからでしょう(^^;
この作品はこの年齢層の夫婦の問題に対して
随分と切り込んで表現をしています。
そのため、やはり汚い面もえぐい面もあり、
まるで魚や鶏の調理を見ているような、
ちょっと見ていられない!っと思うような
面もリアルに描かれてしまっており、
それを素直に受け入れる許容が必要になります。
主人公と同世代の方々には、
それが共感として受け入れれる面ではないかと。
作品自体はとてもコミカルで。
けれど人の心の深い部分に食い込んでいるので、
かなり心が痛む、考えさせられるシーンが多くあります。
奥さんに振り回される旦那さんの姿が
とても印象的ですし。
若い医師の言葉に翻弄される熟年夫婦の姿も
とてもコミカルかつ、自分が同じことを言われたら
そりゃ困惑するよな~っと苦笑いを浮かべてしまいます。
この作品は女性視点がとても強いので、
男性からしてみたら、いやいや男だって!
っと言いたい面もあるかもしれない(笑)
でも、それら全てを含めても、
夫婦関係という問題に対する
セラピー映画としても、単純な映画としても
作品のレベルは秀逸です(笑)
是非、ご夫婦での鑑賞をお薦めします♪
幸せ…。
アメリカって本当にセラピー社会。
日本人はこんなにおおっぴらにセラピストに相談しないよね。うらやましい限り…。
どこの夫婦もみんなこの映画のように倦怠感たっぷりの生活がくるんだろうけど、どう乗り切るか。
主人公奥様みたいに真剣に向き合えたらどんだけ幸せになれるのか。
長く一緒にいると会話も触れ合いもどんどんなーなーになって過ぎていくんだろうな〜。
夫婦と言わず、付き合いだれたカップルも必見。
見終わったあとハッピーになれることお約束。
メリルストリープってなにやってもチョットしたしぐさがうまい!
1周間40万円のセラピーを100分2千円(夫婦50割引適用)で受けられる
子どもたちが独立して夫婦二人だけの生活。毎日が同じパターンの繰り返し。すぐ倦怠期という言葉を使いがちだが、パートナーに飽きているわけでも嫌っているわけでもない。いつの日からか惰性で暮らしている二人。そのことに気づかず平穏な生活を送っていると思い込んでいる。
そんな60代の夫婦にメリル・ストリープとトミー・リー・ジョーンズが扮する作品。
この夫婦の場合、妻が惰性で生活することにピリオドを打とうと行動を開始する。刺激がない人生に嫌気が差したというよりも、この先への危機感が募ったといっていい。このまま、ただの同居人と化していくのが怖いのだ。
この物語では、老後の人生設計をどうするとかではない。互いに思いあって仲良く暮らしていくにはどうしたらいいかという悩みだ。もちろん会話も大事だが、妻の望みはスキンシップであり、夜は以前のようにベッドを共にしたいという願いがある。
なかなか口に出して人に相談できることではない。
悩んだ末、妻が見つけたのが、スティーヴ・カレルが演じるカウンセラーだ。1周間のカウンセリング・コースに嫌がる夫を強引に連れ出す。このカウンセラー、口調は物静かだが、毎日出される課題は過激で、これが笑いを生み出す元になる。いわば荒療治で夫婦仲を元に戻そうというのだ。
課題に進んで取り組もうとする妻と、バカげたことと決め込んで相手にしない夫、悲喜こもごもの1週間を笑いながら傍観するが、実は観客こそがこの作品を通してカウンセリングを受けていることに気づく。
31年間溜め込んだ鬱憤を吐き出させたあと、この夫婦を待っている運命とは?
エンドクレジット。画面の大半を占領して描かれる事の顛末に目を奪われて、クレジットは1行も読めない。
妻の「残念なのは、もう時間が残り少ないこと」という最後の一言が胸に残る。
この作品、男に観て欲しいという意見が多く寄せられそうだが、これはお互いさま。ぜひ女の人にも観て欲しい。一番のお薦めは一緒に観る。
男性こそ、観てもらいたい映画
話全体は、やっぱり女性目線ですね。
女性は、絶対共感できると思います。
10年くらいでは、感じないけど、やっぱり
長く夫婦生活を続けていると、こんな不安や不満があるのは女性でしょう。。。
だからこそ、熟年の男性に観てもらいたいなぁ。
好きな人と暮らすなら、やっぱり、もっと心を通わせたいもの。。。
毎朝、決まってベーコンエッグを食べていると・・・
この映画は、メリル・ストリープとトミー・リー・ジョーンズの競演ともなれば、自然と期待が高まってしまうので、もしも外れたらどうしようと、とても楽しみにしていたけれども、その半面ちょっと観るのが恐い作品でした。でも、そんな心配は全く無用でした。
この映画、ファーストシーンから、ドキっとさせられました。そして、その後は、熟年夫婦の、夫と妻の考え方や、気持ちのすれ違いのエピソードの数々が巧みに展開していきます。そして、こんな経験有る、有るとその一つ一つに頷いたり、冷や汗をかいたりで、思わず、笑みが自然と出てしまいます。
やはり、こう言う夫婦の微妙な気持ちをじっくりと魅せてくれるのは、アメリカ映画ならではの楽しみですね。絶対に邦画では、こう言う面白さが表現される事は無いだろうと思うのです。シャイで照れ屋の日本人には、特に最近は草食男子はやりですし、真正面からドンと夫婦の性生活を描ききってくれる映画には、出会わない。
それは日本の場合は特にどちらかと言えば、結婚後は、子供が出来ると、男と女の感情で、夫婦が成立していると言う考え方をするよりも、お父さんとお母さんの役割に徹してしまい、夫婦の愛の上に、家庭が揺ぎ無く存在すると言う感覚は、どうしても希薄になる。すれ違いが有るのが普通で有り、自然な姿なので、修復を試みる必要は余り無く、特に問題としなくても、全然OKだったりする。
こう言った男女の繊細な関係性には、触れないと言うのが、日本人の基本的な考え方なのかな?やはり、国民性の相違も有るのだろうが、こう言う倦怠期を迎えた夫婦の危機のドラマで楽しめたのは、本当に久し振りの事でした。
私は、今年は「きっとうまくいく」が最も面白い映画だと思っていましたが、この映画を観てしまったので、この作品が今では、一番今年観た映画の中では好きですね。
ところで、メリル・ストリープは「サッチャー」の後では、どんな役を演じる事になるのか正直心配でしたが、あのドラマティックなヒロインを演じた後が、この何処にでも生きていそうな倦怠期のオバサンの映画だったなんて信じられないけれども、それでいてこの作品では、ケイ役も抜群に巧く見せてくれている。きっと彼女の最高傑作の映画の一つになる事でしょう。
そしてまた、日本ではトミー・リー・ジョーンズもコーヒーのCMの印象が大分色濃くなってしまいましたが、彼の演技がこの作品でも光ります!
デビッド・フランケルと言えば、あの「プラダを着た悪魔」で、コワーイ悪魔をメリルに演じさせた監督ですし、彼女との仕事も息がぴったり合っているのが伝わってきます。
私は、この映画が余りにも面白い映画で、気に入ってしまったので、絶対に1人でも多くの映画ファンにこの作品を観て貰いたいので、敢えて映画の具体的な内容については今回触れませんでした。それは、是非貴方にこそ、映画館で観て欲しいからです!そして、エンドロールは最後まで、席を立たずにじっくりとご覧下さいね!
全27件中、21~27件目を表示