「もう〜レジェンド女優 メリル・ストリープ 日本では缶コーヒーBOS...」31年目の夫婦げんか バステトさんの映画レビュー(感想・評価)
もう〜レジェンド女優 メリル・ストリープ 日本では缶コーヒーBOS...
もう〜レジェンド女優
メリル・ストリープ
日本では缶コーヒーBOSSのCMでおなじみ
トミー・リー・ジョーンズ
この2人が夫婦なんですね。
これだけで期待。
前々から見よう見ようと思いつつ見れてなかった作品。
やっと見れた...
まずそれが個人的な感想。
そして、私は劇中、なんども泣きそうになりました。
泣いてないんかい、ですし、
「泣けるよ」と事前に聞いたら
泣けるもんも泣けなくなる方々すみません。
(↑私もそうだから。)
泣くよりも、泣きそうになるあの瞬間
ぎゅううううう、と胸締め付けられるような
あの瞬間が、たくさんありました。
かといって、暗いわけじゃないんです。
おそらく、監督側も、暗く、悲しく見てほしいとは
これっぽっちも思ってないでしょう。
そう思えるのは、劇中に流れる音楽が
かなり明るくて、陽気で、パワフルだから。
かっ飛ばせ〜!!!
って感じの気持ちになるというか。
若い頃の活力を彷彿させてるのかな。
これ、物悲しい曲が流れてたら
この映画はとっても暗い映画になってただろうな
改めて音楽の影響力って凄いや
と感じる瞬間でもありました。
そしてメリルストリープ先生ですよ。
(終始、レビュー中はお前だれやねん目線で語ること
お許しください)
彼女は、今まで数々の映画に出て、
数々の役を演じてきているだろうし
改めて言うことでもないけれども、
役幅!
私のイメージではやはり、メリルストリープは
プラダを着た悪魔でのバリバリ上司や、
マーガレットサッチャー
その他 数々の強い女性、芯のある女性を
キリッと演じてみせる
そんなイメージが強い。
しかし今回はちょっと違う。
弱い女、というほどでもないし、
芯がないわけでもないんだけど
なんといいますか、ホワっとしている。
やわらかい。
ただそれは年齢と共に、弱々しくなった感じ。
その微妙な、絶妙な感じが
今回、存分に出てて。
おぉ.....メリルストリープ....すげぇぜ...
と冒頭から唸った。
ちょっとしたメリルストリープの演技を見てほしい。
とても繊細だから。表情も仕草も。
私はその演技に、おそらくギュッとなったんだと思う。
なんともない生活
ごくごく当たり前の生活において
ちょっとしたことがきっかけで
良くも悪くも急変することがある。
些細なことだったりする。
些細なことの積み重ねだったりする。
見えてるようで、見えてなかったり
わかってるようで、わかってなかったり。
私は映画やドラマで
現実的なストーリーが好きなのは
こういうことだったりする。
ちょっとした変化、が好き
天変地異が起こらなくたって
魔法が使えなくたって
人生は変わる
人間と人間同士のやりとりが
とてもおもしろい。