「じんたんは、かっけーんっすよ」劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 SCARSさんの映画レビュー(感想・評価)
じんたんは、かっけーんっすよ
劇場版「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」は、フジテレビ・ノイタミナ枠で深夜に放送されていたアニメの続編にあたるものであり、当初は総集編的位置づけ制作が予定されたものである。
本作はアニメで、めんま(本間 芽衣子)が成仏した夏から1年後、超平和バスターズの秘密基地に再び集まり個々が綴った手紙を「お焚き上げ」するまでを過去の回想シーンをメインに語られる。
映画の内容の3~4割が回想シーン(放送アニメのシーン)のため粗方前知識がなくても楽しめる映画であるが(めんまの家族との仲違いなどの細部については描かれず分かりづらい)、予習・復習をしていった場合は少し退屈感が否めないと思う。
めんまのお願いについては、じんたん(宿海 仁太)のお母さんがめんまの頭を撫でる回想シーンがよくででいて、じんたんの母がめんまに「じんたんをよろしく」と頼まれたが事故で死んでしまい悔いが残っていたともとれますが大半の人が感じているように、めんまの真のお願いは「超平和バスターズの再結成」であり超平和バスターズの面々が昔のように仲良くなることだと思います。
また、めんまという壁(障害)を乗り越えることで超平和バスターズの面々が抱えていた過去や今現在の葛藤への脱却により成長を描いているものと思えます。
とはいえ難しく考えず、誰もが昔遊んだあいつやあの子は今どうしているかなーときっと考えたはず(笑)
小学生時代からの友人なんて手で数えるほどしか交流ありませんがふと懐かしくなりました。
最後にこれは個人的な思いですがエンドロール後のラストカットは、めんまが皆からの手紙を受け取った様な形にして欲しかったなと。(例えば花畑にめんまがいて手紙が空から降ってくるとか)
「あの花」を見てハマった方は総集編に後日談+過去のエピソードとはいえ一度は観て主人公たちの心情を深く理解することでより「あの花」楽しめると思います。