「あの夏の日からのだいすきを僕達は忘れない」劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
あの夏の日からのだいすきを僕達は忘れない
じんたん、めんま、あなる、ゆきあつ、つるこ、ぽっぽ。
“超平和バスターズ”は大の仲良しで、小学生の時いつも一緒だったが、ある夏の日のめんまの突然の死により、離れ離れに。
高校生になったある夏の日、じんたんの前にめんまが現れる。叶えて欲しいお願いがあるという。
それを機に、かつての親友たちが再会を果たすが、それぞれが未だに負い目やわだかまりを抱えていて…。
前々から見ようと思っていた泣けると評判のこのアニメ、今頃になってやっとTVシリーズと劇場版を一気見。
評判通り、良かった!
死んだ少女が現れるというファンタジーでありながら、6人の男女の絆の青春ストーリー。
友情の修復、淡い想い、それぞれが自分たちに課した罰、贖罪、伝えられなかった伝えたい事…。
複雑な胸中を丁寧に、温かく、ノスタルジックに、感動いっぱいに描いて、心揺さぶられた。
さて、この劇場版は、1年後。めんまに手紙を書く事になり、久し振りに5人で集まって、あの時の事あの時の思いをそれぞれ思い出す…。
新作カットとTV再編集の構成。
再編集は順々に話を追って語られる訳ではないので、ご新規さんにはちょっと分かり難いかも。
新作カットは、語られてない小学生時代のエピソードと、1年後のエピソード。
割合的に再編集に費やされてる部分が多く、もうちょっと新作カットを…思い切って完全新作にして欲しかった気もするが、それでもやはりこの“1年後”が見たかった。あれから彼らはどうしているのか…。
何も変わっていない。
じんたんがだいすき。
あなるがだいすき。
ゆきあつがだいすき。
つるこがだいすき。
ぽっぽがだいすき。
みんな、めんまがだいすき。
超平和バスターズはずっとなかよし。
再会した時から、
1年後も、
皆が出会ったあの夏の日から。