劇場公開日 2013年4月27日

「コミカルなラブコメを想像していましたが」図書館戦争 うそつきかもめさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 コミカルなラブコメを想像していましたが

2025年6月29日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

好きな俳優さんがたくさん出ていて、映画の雰囲気もリアルに作りこんであり、楽しめました。

残念なのは、今の日本で、警察、自衛隊以外に武装勢力が成立、発展、継続していくという設定があまりにも突飛すぎて、説得力がなさすぎることです。

原作を読んでいないのですが、警察の別働隊みたいな活動では、話にならなかったのでしょうか。

アメドラでは、もっとリアルに戦闘シーンが展開されますし、あれだけの銃撃戦が起きれば、もっとたくさんの死傷者が出たでしょうに、その描写が意図的にぼかされていたように感じます。

メディアの言論に国家の統制が入るというワンテーマで、ここまで二極化した現在を描いたことはすごいと思いました。

あえて、触れていませんでしたが、「本を守る」という一点で作りこまれた世界に、ケータイや、ネット、TV、新聞などの言論が普通に存在することにも疑問を感じます。

まとめると、俳優さんの演技、演出は楽しめましたが、世界観が非現実すぎて入り込めませんでした。

いっそのこと、違う国や、時代を変えて作りこめば説得力が出たかもしれませんね。

系統としては『プラチナデータ』『GANTZ』『デスノート』のような映画ですね。

うそつきかもめ
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