「ある意味、ホラーより怖い」藁の楯 わらのたて るかこ☆さんの映画レビュー(感想・評価)
ある意味、ホラーより怖い
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S.W.A.T.に似ているという感想を目にしたけど、賞金を提示して犯人を逃がすのと殺すのではだいぶ違う。
犯人の立場で考えるならば、あわよくば逃走出来るだろう、周りは味方、というのが前者、警察も含めて自分以外は敵、というのが後者。
清丸の心情を考えるならば護送中、気が休まる事はほとんど無いだろうが、感情移入をしてみると、誰が敵だか解らない状態は、ある意味、ホラーよりも怖い。
まず、そこがこの映画を通して面白いと思える部分。
また、クズの殺人犯でも自分が殺されるのはまた別の話。
自分に危険が迫ると怯え、ひとまず危険が去ったり好かない奴が消えれば喜ぶ。
一度、改心しそうな雰囲気はあったが、母親の自殺報道によって一変してしまう。
クズである事には代わりはないが、人間的な本能と徹底的なクズを同時に演じられるのは藤原竜也しかいないと思う(褒め言葉)
原作があるので仕方のない部分だと思うが、敢えてアクションシーン無しで、清丸に迫り来る危険を表現していればもう少し良かったのかもしれない。
あと、伏線回収されてないという意見を見かけましたが、護送序盤のヘリコプターは、マスコミに特定され、サイトに 居場所を流している、と錯覚させる為の物だと思う。
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