「富樫っぽさが薄い」劇場版 HUNTER×HUNTER 緋色の幻影(ファントム・ルージュ) ばるすパパさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5富樫っぽさが薄い

2013年1月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

興奮

原作のハンター×ハンターの良さは、少年マンガの王道としての体裁を貫きながら、本来同居し得ない数々のタブーが奇跡的バランスで融合している所にあると思うのです。本作品に関して言うと、タブーの部分が押さえられて、普通のエンターテイメント映画に仕上がってしまったのが残念です。
まあ、あれだけ子供の視聴を意識した作りのテレビアニメの延長なので、一緒に行った小学生の息子に見せられるレベルの毒しかないというのはある程度予想は出来ました。同じく一緒に行った腐女子中学生の姪は、キルアとゴンの 友情の描き方にご満悦の様子でした。個人的に一番印象に残ったのは、ノブナガのかっこよさと、エンディング後の特報かな。
もう少し他の旅団メンバーの念バトルを丁寧に描いて欲しかったです。
あと、この手の作品に「原作を知らない人は楽しめない」というツッコミはナンセンスだと思います。知らないのに自らの意志でこういった作品を選ぶ人はほとんどいないでしょうから。

ばるすパパ