劇場公開日 2012年8月11日

「ダメ男の反撃が胸に滲みる北欧産サスペンス」ヘッドハンター よねさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ダメ男の反撃が胸に滲みる北欧産サスペンス

2019年1月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ロジャーはノルウェー国内の一流企業を顧客に持つ有能なヘッドハンター。画廊を経営する美人の妻を持ちスタイリッシュな邸宅に住み何一つ不満のない人生を謳歌しているように見えるが実はコンプレックスの塊で、妻の気を惹き続けるために高価な貴金属を買ってはその資金を埋め合わせる為に日々美術品を盗むという裏稼業に手を染めていた。そんなある日、ロジャーは妻の画廊で若く野心的な男クラスと出会う。彼が高価な絵画を所有していることを知ったロジャーは彼の自宅に侵入し目当てのルーベンスを手に入れる。安心したロジャーは妻の携帯に電話をかけるとクラスの寝室で呼出音が鳴り、そこには妻の携帯が残されていた・・・。

ヘッドハンターが逆に首狩りに遭う。それだけのネタですが自分が蒔いた種で絶望の淵まで追い詰められたダメ男が逃亡の果てで反撃に転じる様が胸に滲みました。美し過ぎる妻役のシヌーヴ・マコディ・ルンドがホントバカみたいに美しいので、そりゃ疑心暗鬼にもなるわねというリアリティも凄かったです。

よね