「映画としての出来は最悪。OVAとしてなら満足」劇場版 とある魔術の禁書目録(インデックス) エンデュミオンの奇蹟 むむちさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0映画としての出来は最悪。OVAとしてなら満足

2013年3月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

登場人物の心理描写が皆無で、シーンごとの繋ぎもなく目まぐるしく話が進んでいくため、さながらダイジェスト版を見ているような気分だった。
設定そのものは悪くないため、映画ではなく小説でじっくりと心理描写を含めたものを読めば楽しめたと思う。

どれくらい心理描写が欠如しているか説明すると、
例えば普通の映画では銃を他人に向けている人間がなぜそのような行為に及んだのかは必ず作中で説明がされている(されていなかったら単なる無差別殺人者だ)。
しかし本作では銃を向けている人物を見たとき「なぜこの人は今銃を向けているのだろう?」と思ってしまった。確固たる理由があって銃を向けているのか、単に人格破綻を起こして人を殺そうとしているのかが判別できなかった。
それくらい心理描写が不足しているのである。

アクションシーンは悪くない。原作ファンならお馴染みのお約束シーンや、お色気シーンも”たっぷり”用意されている。
ストーリーを無視して映像作品として楽しむのであれば悪くない。

が、それは映画でやることではない。OVAでやるべきことだ。

むむち