劇場公開日 2013年11月9日

「心理劇ではやや映像が楽しめない」清須会議 ヤマザマンさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5心理劇ではやや映像が楽しめない

2013年12月22日
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鑑賞方法:映画館

笑える

単純

知的

封切りの翌日に観た。私は原作が面白く読めて、では映画ではどうかなと期待して観た。評価すべきは心理戦の描き方が原作同様緻密であること。衣装や方言も悪くない。また善人の柴田勝家像と策略家の秀吉が俳優の役所広司と大泉洋という芸達者で味わいがある。身近な人物像というコメディでもあるので共鳴しやすい。佐藤浩市の池田恒興や小日向文世の丹羽長政も相当味がある。他にも癖ある存在感出す役者がいて楽しめた。しかし半面映像をドラマ展開に合わせやや狭い空間にとどめ過ぎであること。戦国時代の群像劇で三谷ドラマの特質のせいか映像空間が狭い気がする。映画独特の広がりが欲しい。天守閣からのCGなど使用らしい画像では物足りない。リアルなパノラマビューが欲しいが…。次に音楽は印象に残らなかったし、女優の眉落としとお歯黒は馴染めなかった。結果、評価を高くしたいが少し難しいかな…。

ヤマザマン