劇場公開日 2013年11月9日

「大義であった」清須会議 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0大義であった

2013年11月9日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

興奮

三谷幸喜はユニークな才能の持ち主だと改めて思う。

織田信長が死去。跡を継ぐのは誰か。

普通にやれば堅苦しい作品になっていただろう。題材は全く別だが、「火天の城」なんて退屈で仕方なかった。
ところが、三谷の手にかかれば、あら不思議、入り口の広い作品になってしまうのだから。

それにしても、よくこれだけの豪華な面々が集まったものだ。三谷引力?
常連から新顔。中にはゴリ押しっぽい顔も(笑)
大泉洋が良かった。クセ者を通り越してキレ者、ズル賢いを通り越して才人、大泉洋本来の持ち味を活かしつつ、誰もが知っている秀吉という人物を見事に魅力的に演じていたと思う。

日本の歴史上、初めて会議で歴史が動いた、と言われる“清須会議”。
恥ずかしながら、全く知らなかった。まだまだ歴史には知らない事が沢山ある。

そもそも、会議とは何の為に開かれるのか。
派閥争い? 利権の為?
本作でもそれぞれの野心や思惑が交錯するが、その先にあるのは、新しい時代を開くという大胆な未来図。
無能な政治家たちが茶番を繰り広げる為ではない。時代劇コメディの形を取りながら、今の世をチクリと風刺する。

種田陽平の美術と黒澤和子の衣装には目を見張る。
音楽とメイクは少々過剰。

最初はスロー気味だったが、徐々に面白くなっていき、会議に至るまでの駆け引き、そして遂に始まった会議という名の戦…いつの間にか見入ってしまっていた。
漫画チックな所もある。
しかし、根底にはどっしりとしたものも感じさせ、演出の手腕はここ近年の監督作の中では最上。
大爆笑作品を期待すると肩透かしを食らうかもしれないが、円熟した今回の三谷の仕事ぶり、大義であった。

近大
えびかに伯爵さんのコメント
2014年1月8日

三谷親派な俺的に、劇場で見たかったのですが、逃がしました(=゚ω゚)ノ
DVDを待ってます〜*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*

えびかに伯爵
としぱぱさんのコメント
2013年12月30日

近代さん

こんにちわ。
コメントありがとうございます。
今回のキャスト抜群でしたよね。
あやうく、見過ごすところでした。

今、イオンシネマの3カ月見放題パスポート(1万円)を
手に入れて、2日間で9本のはしごで流石に疲れました。
まだまだ観ます。

としぱぱ