「 【三谷監督が喜劇センスを保ちつつ、天下分目の戦いの前の人口に膾炙していなかった「清州会議」に焦点を絞って歴史の転換点を描き出した秀作】」清須会議 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【三谷監督が喜劇センスを保ちつつ、天下分目の戦いの前の人口に膾炙していなかった「清州会議」に焦点を絞って歴史の転換点を描き出した秀作】
・丹羽長秀(小日向文世:小狡い感がベストマッチ)
・柴田勝家(役所広司:個人的には一番自分のイメージに合っていたし、役所さんの魅力が出ていたと思う)
・池田恒興(佐藤浩一:打算的な人物なのだが、佐藤さんには合っていないのではと思った)
・羽柴秀吉(大泉洋:広すぎる額が違和感があったのと、大泉さんが、三谷監督の世界観に呑まれてしまっている感があった。多分、この作品が
出来上がった時、一番凹んだ俳優さんではないかと邪推)
の4人組が織田家の跡継ぎを夫々の思惑を含みつつ、清州城の一室で行われる会議で検討する今後の織田家を表面上評議する場の遣り取りが面白い。
取り分け印象的だったのは、
1.柴田勝家のお市様(鈴木京香)への無骨だが、純粋な想いを表現する役所さんの演者としての力量。
2.織田信雄を演じた妻夫木聡さんの弾けっぷり、何時もは複雑な役を演じることが多いので純粋に大うつけ者を自由に演じてる楽しそうな感じ。
3.脇役の顔触れの凄さ
1)織田三十郎信包(伊勢谷友介)
2)前田利家(浅野忠信)
3)黒田官兵衛(寺島進)
4)堀秀政(松山ケンイチ)
・・・遊び心で 更科六兵衛(西田敏行)も登場する。
<歴史好きであれば、彼らの行く末が分かっていても、充分面白みのある時代劇である>
<2013年11月9日 劇場にて鑑賞>
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