「小惑星の衝突が3週間後に迫った地球。保険セールスマンのドッジは妻に...」エンド・オブ・ザ・ワールド よねさんの映画レビュー(感想・評価)
小惑星の衝突が3週間後に迫った地球。保険セールスマンのドッジは妻に...
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小惑星の衝突が3週間後に迫った地球。保険セールスマンのドッジは妻に逃げられてしまうが今までと変わらぬ生活を続けていた。そんな彼の生活に泣きながら飛び込んできた隣人ペニー。最後の日々をイギリスの両親達と過ごすはずが飛行機に乗り遅れてしまったと錯乱するペニーの部屋にかつての恋人オリヴィアから自分宛の手紙が誤配されていたことを知ったドッジは、彼女に会うためペニーと旅に出る。
百花繚乱の終末ムービーの中で本作はかなり異色。後3週間で地球が滅亡するというのに保険会社に通勤し続ける冒頭からオフビートなギャグが散りばめられてはいるもののコメディと呼ぶには淡々とし過ぎですが、終末を目前にした人々が採る様々な行動をつぶさに観察しながら、人生に一番必要なものに近づいていく主人公達を見つめる暖かい視線が印象的。アナログレコードに拘った細かい設定とサントラの選択も独特で、随分個性的な映画だなと思ったら監督は新鋭ローレーン・スカファリア。男性監督にありがちな押しつけが皆無なのも腑に落ちました。
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