白蛇伝説 ホワイト・スネークのレビュー・感想・評価
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なかなかの珍品!
昔々の中国。山に住む千年蛇の精・白蛇は人間の青年・許山に恋をし、人間に化けて素素と名乗って、許山と結ばれる。しかし、世の妖怪と戦う高僧・法海が素素を退治しようとし…。 あらすじは悲恋モノのように思えるが、笑い所、ツッコミ所満載、いかにも中国・香港製作らしいVFX伝奇アクション。 何年か前の「PROMISE」の妖怪版と思って貰えれば。 のっけから、CG感丸出しの雪女(ビビアン・スー!)と法海のバトル。 この冒頭で、そうか、この映画はアニメか漫画として見ればいいんだ…と思い知らされる。 上半身は実写の人間、下半身はCG蛇の白蛇と妹・青蛇の衝撃的な姿と言ったら!(それでも妙に色っぽいのは演じる二人がアジアンビューティーだから) 山の仲間は喋る亀の仙人(亀仙人じゃないよ!)に同じく喋るネズミ…ファミリームービーかよ! 本筋は、妖怪と人間の恋。 だけど、ちょいちょい挟まれるコメディ要素が悲恋度を抑えてしまっている。 また、メインの素素と許山の二人より、素素の妹・青青と法海の弟子でコウモリ男に噛まれ自身もコウモリ男になってしまった能忍の二人の方がサブエピソードながら話的には効いている。 法海を演じるのはジェット・リー(一応主人公)、監督は数々の武侠映画でアクション監督として名を馳せるチン・シウトン。 この二人の顔合わせなので、本格カンフーアクションに期待したい所だが…アレレ? 勿論、ジェット・リーはアクションを見せてくれるが、そのアクションにもCGやワイヤーが駆使され、本領発揮出来ず。 そして物語は最後、強引に大スペクタクル&感動路線に持って行くという荒技! これはなかなかの珍品! でも、このチープさが何故かそこまで嫌いになれないんだよね…(笑)
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