ガメラ3 邪神(イリス)覚醒のレビュー・感想・評価
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神話の生き物が古都を襲う面白さ!
平成ガメラ三部作の最後を飾る
「ガメラ3 邪神(イリス)覚醒」
これも同じくドルビーシネマで観て来ました。
物語冒頭、有名な東京渋谷の大破壊シーン!!
ガメラ2で地球の自然エネルギーである「マナ」を
大量消費し辛くも宇宙生物に打ち勝ったガメラだけど
そのために「マナ」はバランスを失い
今までは「マナ」の力で抑え込めていたギャオスが
世界中で大発生し、人々を襲いはじめる。
その1頭が東京渋谷上空に飛来したために
ガメラが迎え撃って空中戦の末、渋谷に落下した!
ギャオスを追い地上に降りたガメラ!
ガメラはギャオスを倒すために頑張っただけなのに
ガメラの足元で蟻の様に人間は踏み潰されたり
建物の下敷きになったり。
数万人の犠牲のもとにギャオスは退治されたけど
犠牲になった人々はどんな思いで生きているのか?
そこにクローズアップした今作。
スーパーヒーローが戦って勝利するのはありがたいが
その周辺でどれだけの人が死んで街が破壊されたのか?
それってどうなの??という視点に注目した作品。
その視点がDCやマーベルに投影されたのは何年の話だろう?
マーベルの「シビル・ウォー」や
DCの「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」の
日本公開は共に2016年。
今作ガメラ3の公開は1999年3月!
やっぱ影響を与えているのは否めないね〜〜
で、
月に8回ほど映画館に通う中途半端な映画好きとしては
前作ではガメラを地球の守護神として協力した自衛隊が
今回はガメラの街の破壊があまりにも激しいので
ロックオンの対象にしてしまう。
確かに下から舐める様なカメラアングルで観るガメラは
超巨大で恐ろしい存在よね〜
でもでもそれがあまりに切ない〜。
1作目2作目に比べて
ガメラの形相が厳つくてかなり怖いけど
敵役のイリスは対象的に美しい。
今でいうなら「エヴァンゲリオン」に近い。
また日本や中国の古代史に興味のある人なら
ほぼ知ってる北の玄武(亀と蛇が絡んだ架空の動物)と
南の朱雀(朱色の不死鳥の様な動物)との対決として
京都駅で描かれるクライマックス!
ここでガメラが!!!!
ああ、ガメラが〜〜〜
私はもうガメラが不憫で不憫で〜〜(涙)
思わずガメラのために1500円以上もする
解説本的な
パンフレット買ってしまった!
最後におまけとして書いておきます。
金子修介監督は日活ロマンポルノ出身なので
あからさまな濡れ場は全く無いけれど
美少女の扱いがなんとなくエロい〜
無造作にベッドに倒れ込むシーンとか
雨に濡れて白いセーラー服が透けるシーンとか
そこがまた、おっさん心を擽るのかも〜〜〜
(私はおばさんですが〜〜)
見るたびに味わい深い
公開当時、東京国際映画祭、そして今回の最上映と、スクリーンにかかるたび鑑賞している平成ガメラシリーズ3部作。鑑賞した年代による視点の違いからか、別の作品を見ているかのような新鮮さを3部作の中では1番強く感じる。
今回の鑑賞ではイリスと少女(綾菜)との結びつきの強さに関心を深めた。公開当時は残念ながらまとまりを欠いた作品として3部作の中で
は低評価ではあったが、それは見る側の(私の)鑑賞力の薄さだったと感じた。
何かを見つけ、何が足りなかったのかを考えるためにもこれからも機会がある度に見たい作品である。
特撮部分は最高!人間ドラマは冗長
ここまで徹底して「怪獣の被害」を描ききった怪獣映画はないんじゃないでしょうか。小さい子が観たらトラウマになりそうです。
おかげで人間がガメラを敵視してしまうことに重い説得力が出ています。
特撮技術も素晴らしく、怪獣のどっしり感がこれでもかと出ています。
その分CGはチャチに見えてしまいますが…
怪獣描写は最高な一方、人間ドラマは正直微妙。
主要人物の演技の拙さもあり、複雑なはずの各キャラの感情があまり伝わってきません。
こいつ必要だった?という無駄キャラも多い印象です。
せっかく怪獣たちは頑張ってるのに…
ゴジラが再び大活躍している今、ガメラも復活しないんですかねぇ。
見応え十三分!!!
それがしか。ワカメちゃんカットの復讐劇。BVSでノーラン&スナイダーも影響を受けたに違いない(?)巨人たちの対決の足元に暮らす人々への甚大なる被害、巻き添えとなる命に端を発する復讐の念。気のせいか前2作より被害にあう = 死ぬ人の形とかをハッキリと見せている。ハチ公はしぶとい。
忍ちゃんのかわいさは本作でもヤバい。主演の中山忍はじめ前2作からのキャスト・キャラクターも出るのがいいけど、そこでもやっぱり無能四天王の筆頭・斉藤さん。1ではあんなにイライラしてたのに本作では最高の笑いどころを提供してくれる。……あ。安牌に保険かけた情報提供、机に亀。昨日の敵は今日の友じゃないけど、昨日の敵対関係は今日のコミックリリーフお笑い担当?時代感じる綾波レイカットの巫女の血筋。その相方、手塚とおる演じる倉田さん最高に強烈!最期なんて叫んでるんだろうな。少年がワカメちゃんこと比良坂綾奈を名字から名前呼びに変わるタイミングにピュアピュア胸キュン。マナと蛍(大迫力)は前2作での出来事をちゃんと説明してくれる。
見応え十分な屋内戦!空中戦も最高ながら、前作2レギオンのアイコニックな横スライディング着地に負けず劣らずな超低空飛行からの燃えさかる京都の中で対峙するガメラvsイリス、そして炎ワイプを使ってのガメラ、イリス、ワカメちゃん…というバチボコに決まった流れが最高すぎて心の中で失禁した。最後の勝ち方が最高に格好良い正拳突き?右手チョンパからのグーパン、精神論じゃない理にかなったフィジカルさ。燃えすぎてカタルシスやばい!終盤エモい感動。万事解決終わったと見せかけて、瓦礫から出てきた忍ちゃんの前に岩みたいに大きな瓦礫が落ちてきてキャッという感じで驚く素振りもかわいかったです。
最後の終わり方も痺れた!!! ギャオスの大群怖っ。ラストカットからのタイトルに ABSOLUTE 鳥肌。冒頭の白黒振り返りとそこに乗る赤色スタッフクレジットから渋くて高まったけど(心の声「徳間さ〜ん」)、何より3作目にして女性キャストがしっかりと主人公になっていたことが嬉しかった。世紀末にふさわしい見事な完結編。ありがとう --- 伝説は続く?
P.S. 隣の人が「あ、マッキントッシュ」って言ったり、前作とは別の役柄 = 医者で田口トモロヲさんが出てきたときにも「あ…(トモロヲ)」と言っていたりした
久しぶりにみると…
やっぱりお話のベースがダーク。ガメラは敵か味方か、毎回のテーマだけど今回は特にくっきり。これだけしっかり人間被害みせられると確かに怪獣映画の問題点だよなー、と思う。それにしても4Kドルビー、映像はくっきりはっきり、音響も迫力ありでリバイバルでもべつもんとしてみる価値あり。
被害甚大!これぞリアルな怪獣映画
人生初ガメラ3作目をAmazonプライムのKADOKAWAシネマコレクションで観賞。今回はガメラさんの戦いの巻き添えで人が飛ぶ!東京メチャメチャ被害甚大です。そりゃそうなりますよね。あんなデカイ怪獣が暴れまくってたら巻き添え不可避です。こういう所までガッチリ作ってある怪獣映画って珍しいのではないでしょうか?なんとなく人類の味方っぽかったのにあの描写はショックですよね。
で、ガメラ巻き添えで前田愛演じるあやなの両親が亡くなってしまってガメラに恨みを持つようになるのですが、これって後年のDCEU「バットマンvsスーパーマン」にも使われているプロットですよね。同じテーマを17年も早く使っているってやるなー、ガメラ。
CGがずいぶんと使われるようになってイリスとの空中戦がカッコ良かったです。イリス自体のCGはまだゲームっぽい感じでしたが、空中戦は見応えありますよね。ラストバトルでガメラが自分の腕をちぎる、からのファイヤーげんこつはスゴい発想です。見た目重視にせよ、思い付いた人はアッパレですね。
1で主役だった中山忍も出てたりして三部作全部で繋がりある雰囲気は良いですね。でも、最後が「俺達の戦いはこれからだ」っぽい終わり方だったのが残念でならないです。「俺戦エンド」って話をまとめるのを放り投げた気がして好きになれないんですよね。当時は続編作るつもりだったのでしょうか?総じて面白かった平成ガメラ三部作なのですが、この3作も見処多かったのですが、ラストのラストが個人的にとっても残念でした。炎の中のガメラはカッコ良かったのですが・・・ちょっと惜しいなぁ😣
KING OF 怪獣映画!
平成ガメラ三部作は、どれも素晴らしい!金子監督の力量を感じる。事実、金子監督のゴジラ作品「大怪獣総攻撃」は、ゴジラ作品の中で屈指の出来栄えだったと思う。この監督の特徴は、怪獣を怖く演出する事である。そりゃそうだと思う。もし怪獣が繁華街に現れてバトルを始めたら人間など ひとたまりもない。そこの所を しっかりと表現してみせた部分とガメラの登場シーンが大変 カッコ良く 個人的に何度観てもすべらない映画の一つになっている。三部作の中では、「レギオン襲来」を押す人が多いようだけど、僕は今作を一番気に入っている。大きな理由の一つは、ガメラの顔が最も男前である(笑) やはり怪獣の顔は怖くないとリアリティがない。一作目の顔は、優し過ぎるように思う。今作 最後の倒し方も実に渋いし意表を突いている! それと 何と言っても中山忍がヒロインでないとね〜 ラストのギャオスの大群の中、片腕を失い 強敵イリスを倒したばかりの満身創痍の中、哀しげに吠えるガメラを見て孤独な侍を連想して切ない気持ちになった。「野生の証明」のラストシーン、高倉健さんの死を覚悟して何台もの戦車に拳銃1丁で突っ込んで行く姿にも被ってみえた。そして、ガメラといえば 子供の味方! 渋谷での ドサクサの中でも 子供の命だけはしっかり守ってみせる…… そんな辺りですかね〜 今作を一番に押す理由は…… そういえば、もうすぐ新作が公開になる ハリウッド版ゴジラ (20年位前の大トカゲの事じゃないよー) は、なんとなくガメラに性格が似ていたな〜 今回は、どうなんだろうか? ハリウッド版新作公開記念に、半世紀 怪獣映画観てきた オッサンの独断的強い怪獣ベスト5を書いてみましょう〜 皆さん いろんな意見が有ると思いますがね… まず5位は「メカゴジラ」です。一番最初に出てきたメカゴジラは、滅法強かった!何度進化しようがフォルムも最初の方がカッコいいっすね〜 4位は「ゴジラ」です。「えっ?4位なの…」という声も聞こえてきそうですけど、上位3匹が強過ぎでしょう。 で、3位は「キングギドラ」ですかね〜 何と言っても、最初の印象があまりにも強い印象でねー ゴジラ、モスラ、ラドンの3匹で やっとの事で追い返した訳ですしねー 東宝系では、最強という立ち位置のように思います。 2位は「ガメラ」です。ゴジラとのバトルは、日本人にすれば夢の対決ですが、ガメラが 切り札として使う技や空を飛べる事など、実力は かなり上のような気がしますが…… ゴジラファンは不満でしょうか? そして、1位は「レギオン」でしょうね! 多分、文句無くだと思いますが…… って感じです。 お付き合い頂き 誠に有難うございました!
映画の出来としては3部作中一番悪いけれども①イリスは初めての奈良県...
映画の出来としては3部作中一番悪いけれども①イリスは初めての奈良県出身の怪獣❤️②京都の街を火の海にしてくれた♥️(残念ながら一部だけどね)③怪獣が街中で暴れたらどんな酷いことになるかを初めて具体的に映像化した画期性、で大好きな映画ですわ。
最期の死闘…特撮映画の新地平を開闢!
ガメラ・シリーズ第11作(平成ガメラ三部作第3部)。
塚口サンサン劇場で開催された「平成ガメラ三部作 重低音ウーハー上映」で初スクリーン鑑賞(通算15回目くらい)。
三部作の完結編でありながら本作が特に異彩を放っているのは、これまでのシミュレーション的な作風から変化して、伝奇的な要素を前面に押し出しているからでしょう。
怪獣を古来の伝承や神話になぞらえて考察していました。ガメラ、ギャオス、イリスの相関関係を高松塚古墳の壁画に描かれている神獣に例えているのが秀逸でした。
何故怪獣は日本に現れるのか。ガメラとギャオスを、最後の希望と災いの影と云う二元論で片づけて良いのか。哲学的な議論が展開され、奥深さにしびれました。
本作では今までの怪獣映画では描かれて来なかった、怪獣による災害とそれに伴う死者の描写に挑戦していました。それはタブーと言って良く、避けられていたものでした。
プラズマ火球の直撃により、逃げ惑う大勢の人たちが爆発に巻き上げられるシーンは子供心に大変ショッキングでした。
怪獣が出現した場所ではたくさんの人が死んでしまう。当然のことながら全く考えず、見向きもして来なかったことに幼いながら気づかされ、かなりの衝撃を受けました。
前作が期待したほどの興収を上げられなかったことで次作製作にGOが掛からず、3年越しの公開となりました。
その空白の間にVFXが格段の進歩を遂げていて、迫力もクォリティーもスケールアップした特撮に仕上がっていました。怪我の功名とはまさにこのことだな、と…
カッコ良くなったガメラの着陸や、満月をバックに飛翔するイリス、ガメラとイリスの空中戦など、CGを多用したシーンがたくさんありますが、今観ても見劣りしない。
怪獣映画初の屋内戦が描かれたことも特筆もの。最終決戦の舞台に京都を選んだセンスも抜群でした。京都駅のミニチュアの精緻さにも心震えました。本物にしか見えない。
イリスとの戦いの後、満身創痍で日本に接近するギャオスの大群に挑んでいくガメラの姿に、守護神とは云え、悲壮な宿命を帯びた怪獣だなと、同情を禁じ得ませんでした。
[余談]
落語家の林家しん平が自主製作した「駕瞑羅4~真実~」が観てみたい。商業目的にしないことを条件につくられているので、イベント等でしか観ることが出来ませんが、ビデオテープの劣化などで視聴機会が激減していると云うことなので、角川大映になんとかしてもらいたいなと思う次第です。
[三部作総括]
各々が怪獣映画の新機軸を打ち出していました。パターンに凝り固まっていた地平を切り開き、新たなるスタンダードを確立させた見事な三部作だと思いました。
[以降の鑑賞記録]
2019/05/04:DVD(デジタル・リマスター版)
2019/10/06:Blu-ray(4Kデジタル復元版)
2020/02/15:Blu-ray(4Kデジタル復元版)
2020/10/13:アマプラ(シネマコレクション by KADOKAWA)
2020/12/06:アマプラ(シネマコレクション by KADOKAWA)
2021/01/17:Blu-ray(4Kデジタル復元版)
2021/03/27:Ultra HD Blu-ray
2021/05/27:Ultra HD Blu-ray
※修正(2023/05/14)
スゴイ亀を見たく無いか?問題作。
日本の怪獣映画があれば何もいらないと思っていたあの頃。
あの時の衝撃を濃縮した様な怪獣映画。
これは日本人にとっての神話だったのだと思う。
そして超古代日本と現代日本と怪獣映画のタブーに颯爽と
喰らい込む凄みがある。
やはりこの映画にも文明批判の力が宿っている。
最高の怪獣映画
いままで怪獣映画といえばゴジラしか見ていなかったので最近になり平成ガメラ三部作を一気に鑑賞したが、すごく面白かった!
また見てみたいと思える作品でした!
この三部作を締める最後のガメラはガメラの存在そのものに注目していて、とてもいい作品でした!
イリスもデザインが良く格好いいです。(*´-`)
理解されなくても、味方より背中から撃たれても、貫き通す!
三部作。
90分クラスと言えど、三作のまとめ見はシンドかった( ̄(工) ̄)
でも。見て良かった。
踊る大捜査線にチョイ役で出てた仲間由紀恵さんが本作にも。。。
(シンゴジラで、俳優さん達がチョイ出演するのに、何かしらこの辺は繋がっているのだろうか?)
〜〜〜
漢なら、きっと皆いつか一度は言ってみたいセリフ。。。
『ここは俺に任せて、お前達は先に行け!
なぁに!すぐに追いつくさ!!!』
・・そう。
↑の中二を全力で行く亀。いや・・現代の玄武がガメラだ!ガメラなのだ(=´∀`)人(´∀`=)
ロードオブザリングとかもそうだけど、ハナから連作で作られた作品は、まとめて一本!と評価すべきだ!
(・・て事は?ハリポタは九作で一作?)
結果結論として。
仮評価だった☆④で、俺的に評価させて頂いた。
全体的に。。。
②のレギオンは宇宙からの生命体なので、良いが。
イリスのデザインはどうにか出来なかったか?
それだけ難点だが。。。
①と②の説明ゼリフと言うか、ストーリーの帰結を考える作品!とこうなってしまうのは、まぁ仕方ないか?
結果的に、三作連続で見て良かった(疲れた!)。
☆(旧作70円レンタル基準で)評価】④
*ちなみに、シンゴジラは劇場公開¥1300円基準の④だ。
ま、こちらは20年前の作品なので、水平比較は出来ないが。。。
もう一回(三作続けて)見たい度】④
DVD買う度】④
オススメする度】*①はオススメ。
→で①が好きな人には②もオススメ。
→①②両方好きな方のみに③をオススメ。
②のレギオン来襲が一番好きかな?(*本作も嫌いでは無い。)
映画偏差値】(三作まとめて見るなら→)高め
映画経験値】中程度
(*本作に関しては、①②を見てないとカケラも理解出来ないだろうし、おもろく無いだろう。)
邦画の良さは?
①時代劇(サムライ/忍者系)
②ジャパニーズホラー(貞子伽倻子系)
③サブカル系
④脚本劇
⑤ジャパニメーション
〜と来て・・
⑥特撮系 の六つなのだろうな。と1人納得。
ハリウッド的なのは、日本では無理だろう。
でも。
それは決して悪い事でも何でも無い。
それはそれ。これはこれだ。
専守防衛な自衛隊。
人を恨む事と赦す事。
信じる事と護る事と想う事。
怪獣が、俺達に教えてくれる。
俺は日本が好きだ。日本人が大好きだ。
ありがとうジプシーデンジャー。
ありがとうヤシオリ作戦。自衛隊。。。
ありがとうガメラ♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪
やりたいことは分かるけど、上手くいってない。
イリス覚醒ではガメラの被害で殺された少女をメインに据え、正義の使者であるガメラの印象をガラッと変えている。
ガメラ大怪獣空中決戦でも、人々が瓦礫に押しつぶされているであろうショッキングなシーンはあったが、それほど多くはなかった。それが今回はガメラの爆風やバラバラになっなギャオスの肉片に押しつぶされて死ぬ人々など、ガメラの持つ負の側面を強くクローズアップした作品になっている。
多数を守るための少数の死に対してアンチテーゼとなりうる作品ではあったが、最後はなんやかんやで、やっぱガメラだよね、って所で、消化不良で終わる。
ガメラの巫女に対する、イリスの巫女という対比が面白かったはずだが、ガメラの巫女ですら、その存在の希薄さがあるのに、その対比として特にこれというインパクトもない。
やりたいことは分かるけど、あまりうまくいっていない印象。イリスが少女を取り込んで、ガメラが助けるってのも、とってつけたような展開。
理解し合う努力に終わりはない
平成ガメラ三部作のラストを飾るこの映画。
かつてガメラとギャオスの戦いによるガメラの活躍で家族を亡くした綾奈は、レギオンそして常となったギャオス飛来の世界で、ガメラを憎む半ばアンチヒロイン的な少女である。
渋谷に飛来したギャオスを倒す(劇中の雰囲気的には“殺す”の表現に近い)ためにガメラがまたもやってくるが、ギャオス殲滅のために放つプラズマ火球ならびに怪獣であるが故の巨体さによって、渋谷はギャオスと共に火の海と化す大惨事になる。
その光景を目にした綾奈が抱くガメラに対する憎しみは、深みを増し、
古くから伝えられている怪物「柳星張」を蘇らせてしまったことを契機に、怪物にかつての愛猫「イリス」の名を与え、ペットのように育てる。
いつか、イリスがガメラを殺す怪獣になることを夢見て・・・。
平成ガメラ三部作のラストを飾るこの映画は、前二作と違って、極めてローカルな視点から怪獣を描いている。
三部作の一作目である「大怪獣空中決戦」では、怪獣映画らしいミステリーを徐々に紐解き、日本がガメラとギャオスの立ち位置にてんやわんやするシンプルな映画。
二作目の「レギオン襲来」はガメラという人類にとって正義なのかというのをテーマに、種を越えた理解し合う希望を描いたものだった。
しかし三作目の今作は、人類皆深くに抱いている感情を一人の人間が私怨という形でガメラに反抗する話で、描き方も極めて個人的なもののように見える。
しかしこの三作品を通じて描かれた人類の損得勘定は、綾奈同様に誰もが抱くものであり、反論できない。
描き方はローカルだが、実際は極めて広い視野から描かれている。
誰もガメラを責められないし綾奈を責められない。その現実を見据えてもなお理解し合おうとするガメラと人類の関わり合いは、人間社会でも通用するテーマだ。
終盤で人類側は初めて気付かされる。ガメラは生態系を維持していると同時に人間も守っていると。
言葉を持たない、コミュニケーション出来ない関係の中、人間側が一方的に敵だ味方だと右往左往していただけだったのだと。
ラストが描写不足だという意見もあるが、テーマ的にこれは明確な答えは出ない物語であるため、あれで正解なのだと個人的には思う。
ガメラは再びギャオスに立ち向かうこと、それは「ガメラは生態系、そして人間を守っている」ことを意味するのではなく、
「ガメラ自身も生態系の一部として、理解されようと努力をする」という意味になっているのではないだろうか。
見ている側に正義の味方として明確な印象を与えるのではなく、正義の味方になろうと奮起するところを見せる。
ガメラと人類両者の理解が完全に出来ない以上、共に理解し合う姿を見せること。それがあのラストシーンではないのだろうか。
問題なのはデザインと脚本の、若干のミスリード感。
イリスのデザインはガメラとそれを取り囲むリアルな世界観とは裏腹に、極めてヒーローチック。
もっと落ち着いたデザインでよかった。
脚本は綾奈と倉田といった当事者とモブの扱いの長さが若干蛇足気味。
特に倉田らはあれよあれよと死んでしまい、それなら主人公たちが活躍して研究・結果を突き止めてもよかったじゃないかと。
細部の問題はいくつもあるが、
特撮シーンは15年経ったいまでも現行最高と言ってもおかしくない。
しかしそのせいでフルCGな部分は極めて陳腐に見えてしまっているが・・・。
とても良い着地点
いわゆる平成3部作の完結編としては、
申し分のないストーリーだと思う。
1作目の怪獣災害被害者を主軸として、
ギャオスの変異種を敵にもってくるあたりは、
昭和怪獣映画にはないテイストだし、
渋谷を舞台にした「怪獣災害の現場」も
実によく作りこまれていた。
また、その冒頭、渋谷駅前の風俗スカウトと女の子の
チャラい会話の最中に突然ガメラ対ギャオスが開始
されるのは、高速異動できるガメラならではだ。
他の歩く怪獣では、避難勧告で出てしまっているため、
唐突な戦闘はありえない。
が、しかし。あくまで当初どおりの企画に
こだわってほしかった。
元々大映では、毛利郁子という「実生活でも蛇が好き」
という変り種女優を主役とした「蛇シリーズ」があった。
昨今では『淫獣学園』や『妖獣教室』が
スマッシュヒットだった。
当時休憩中だったゴジラにとってかわるべく、
博報堂が仕掛けたのは、ヒット要因の合わせ技、
「和風伝奇テイストのエロティックホラー特撮」路線で
当初は固まっていた。
当初は前田愛も脱がすつもりで、
博報堂担当者はその気だったという。
実際、前2作のヒロインでもある藤谷文子を
前田愛のポジネガ関係に持ってくるためには、
プラトニックなガメラ&藤谷文子に対して
肉体関係のイリス&前田愛の図式は不可欠だった
ようにも思うし、金子監督の突然の変更のおかげで、
脚本の直しも中途半端。
本来は全裸で保護されるはずだった前田愛が
金子監督自身の「趣味に走りすぎていないか」との
自戒から着衣で保護される場面に変更になったのに、
同級生の男子中学生が(優等生なのに)警官に
レイプ犯のように扱われるという
不自然な展開になってしまった。
また、前田愛の意識と同化したイリスが
村人を惨殺するのも理由不明。疎まれていたとはいえ、
大量殺人の理由は見当たらない。
そもそもきつく当たっていたのはオバさんだけで、
オジさんは遠慮気味だったし、お兄さんは
あからさまに擁護してくれていた。
それならばお世話になっていた家のオジさんが深夜、
前田愛の部屋の前に立っているシーンを入れて
危険な関係を深読みさせるなり、なんらかの伏線がほしかった。
元々樋口監督も関わっているだけに、
当時大ヒット中だったエヴァの要素が入るのは自然だったし、
エヴァの人気の理由も妖しい関係が隠し味になっているのは
自明だろう。
なにも実際に脱がさずとも、肌色の水着なり、
方法はいくらでもあっただろうに。
さらに演技力のある前田愛が劇中やたら眠っているのも、
もったいないな、と思った。
ただ、あいかわらず音楽がすばらしく、特撮も名人芸レベル。
ギャオス軍団との決着がつかないラストも、
余韻を残してよかったと思う。
とはいえ、これは完結編として観れば最高のラストだが、
独立した作品としてはやや食い足りない。
私は1本の映画としては1作目が一番好きだったりする。
「ダークナイト」がヒーロー映画の概念を覆したのなら、「ガメラ3」は怪獣映画の概念を覆す
「ダークナイト」がヒーロー映画の概念を覆したのなら、怪獣映画の概念を覆したのはこの「ガメラ3」だろう。
本格怪獣映画でありながら、一種独特の作品雰囲気とテーマを持ち合わせ、異色の怪獣映画と言えよう。
何故怪獣は日本にばかり現れるのか?
怪獣映画は日本で作られるから…ではなく、一つの答えを導き出している。
でもそれはあくまでもこの作品世界だけのものであるが、怪獣映画のタブーに挑んだ意欲は偉い。
少女が主人公となり同級生に嫌がらせを受けるなど、怪獣映画らしかぬシーンもある。
今回の新怪獣イリスは、ガメラに両親を殺されたその少女の憎しみが生み出した存在であり、怪獣の姿を借りて憎しみや復讐の恐ろしさと哀しみを訴えている。
ガメラは決して人類に対して敵意は無いが、その巨体が多くの犠牲を生む。少女の両親もそう。
怪獣の存在意義を問いかける。
それを最も表した、夜の渋谷におけるガメラ対ギャオスは、本編と特撮とCGが見事に融合し、特撮映画史上に残る名シーンとなった。
それでも人との絆を断ち切れないガメラ。
その絆がガメラを強くし、遂にイリスを倒す。
希薄になった人と人の交流をガメラが代弁してくれた気がした。
ラスト、イリスを倒したガメラに、世界中から集まったギャオスの群れが襲いかかる。
イリスとの戦いで満身創痍になりながらもギャオス群を迎え撃つガメラ。
…という所で映画は終わる。
本当はガメラとギャオス群の最終戦が描かれる予定だったが、敢えて描かなかった幕切れが絶妙。ここも怪獣映画としては意表を突く。
炎の海の中で仁王立ちするガメラの姿に、哀切と男惚れを感じた!
3作共もう何度も見ているが、全く飽きる事なく、いつ見ても大興奮&大満足!
怪獣映画史に燦然と輝く傑作シリーズだ!
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