劇場公開日 1999年5月1日

「ロリコンは美少女を振り向かせることが出来るか?」ロリータ ジョイ☮ JOY86式。さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ロリコンは美少女を振り向かせることが出来るか?

2018年6月5日
iPhoneアプリから投稿

美少女に胸ときめかせるオヤジが弄ばれた挙句、転落していく映画。
キューブリック作品なので身構えて見たが、思いの外コメディ色が強く楽しめた。

美少女に本気で恋してしまったロリコン親父のハンバート視点からストーリーが描かれる。
故にハンバート視点から勝手に理想化されたロリータと、現実の女性としてのロリータとのギャップが強烈。
ロリータはハンバートが思うような美少女ではなく、男を知っているファムファタールだったのだ。

特に終盤、咽び泣くハンバートに対しロリータが諭すシーンは印象的だった。

あのパッケージからは想像も付かないシニカルなクライマックスは流石キューブリックといったところ。
モノクロ映画とはいえ侮れない。

ジョイ☮ JOY86式。