劇場公開日 1998年5月23日

初恋(1998)のレビュー・感想・評価

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3.5公開時に見逃した作品

2023年5月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

本作が公開された90年代は、ウォン・カーウァイブームと金城武ブームがあったので、本作は公開当時大々的に宣伝されていました。本当はリアルタイムで鑑賞したかったのですが見逃してしまっていたので、長い時を経てようやく鑑賞しました。

とにかく当時のポップカルチャーの最前線って感じ。カメラも音楽もセリフもインテリアもかっこいいし、金城武も最高にかっこいい。ポップカルチャーとダサ香港が融合していたので、この時代の香港に行っておけば良かったと後悔しました。

ストーリーはなんてことないと思いましたが、本作の魅力は音楽とカメラです。この空気感好きです。

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ミカ

4.0初めての恋が初恋とは限らない

2020年11月28日
Androidアプリから投稿

いょーぉっ!という歌舞伎の掛け声と、切ない初恋を思わせるピアノのメロディがいいタイミングで入ってくる。

エリック・コットの言う、
初めての恋が初恋とは限らない
という言葉がキーワードだ。
初めての恋なんて皆、おままごとみたいなものではないのかな。
本当に切なくなるいつまでも忘れられない過去の恋が初恋なのかもしれないなと思いながら観る。

金城武と夢遊病の少女の話は、何度観ても良い。
少女の可憐さの中にチラリと垣間見えるセクシーさにノックアウトされる。リー・ウェイウェイちゃんの魅力満載。
それに翻弄される金城武がまた可愛い。

エリック・コットとカレン・モクの話は切ない。
女は指輪に執着する生き物なんだなと改めて思う。
写真の現像を写真店に出していた時代だからこそ成り立つ話だ。
あの頃は人が人に執着していたなと懐かしくなる。

元恋人を精一杯頑張ってタクシーに乗せる、妻と別れられない小心者の男。そんな器の小さい男を今も愛している女。なぜにこんなに執着してしまうのだろう。

小心者なりの写真を使ってのケジメの付け方がよかった。
執着していた女も泣き笑いだ。
それを映画として観ている観客も泣き笑いだ。
そして主演しながらも監督でもあるエリック・コットも最後のあの泣き笑いだ。

泣き笑いのオンパレードが初恋のほろ苦い思い出なのかもしれないな。
こんな作品を作らされてしまうエリックは人がいい。
ウォン・カーワイにまんまと騙された感じだ。

初恋を笑って思い出せる人になりたい。

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momo