銭形平次捕物控 夜のえんま帳
劇場公開日:1961年3月15日
解説
野村胡堂の原作を、辻久一と渡辺邦男が脚色し、「天下御免」の渡辺邦男が監督した、おなじみ長谷川の銭形平次もの。撮影もコンビの渡辺孝。
1961年製作/87分/日本
配給:大映
劇場公開日:1961年3月15日
ストーリー
えんま寺は教祖様に願をかける信者でにぎわった。鍵屋の崎江は夫孫兵衛の女狂いの悩みを訴えた。謎の声が千両寄進しろといった。その翌日、孫兵衛の死体が隅田川で発見された。目明しの三の輪の万七と子分のお神楽の清吉は過失死と断定した。しかし銭形平次と子分のガラッ八、熊吉は何か不審なものを感じた。崎江は寺へ千両を納めに行き、何者かに襲われた。料亭・万両には、旗本の不良息子の畑源十郎や富沢主殿がしげしげと通っていた。また豪商千葉勝の養子秀太郎は、売れっ子芸者染吉を近く身うけするという。もう一人、彼女に熱を上げている者に、若侍たちの頭領格・水落参之助がいた。秀太郎は義母お民と仲が悪かった。数日後、秀太郎は勘当された。彼はえんま寺に行った。不思議な声は秀太郎が望むお民の死を見抜いた。平次の女房お静のところへ、染吉が相談にきた。そこへガラッ八らが、上州無宿の和助というお尋ね者が江戸に潜入した知らせを持ってきた。お民が殺された。万七は和助を疑った。が、平次には証拠の完全さが臭った。何者かの罠だった。平次は和助を破牢させ、料亭で若侍たちと対面させた。そこで彼は源十郎が犯人だといった。参之助が平次を襲った。一方、奉行所も和助を逃がした平次を追求した。平次は詑びのしるしに十手を返上、ガラッ八らをつれてえんま寺に乗り込んだ。相次ぐ謎の殺人事件の張本人は、新興宗教の名を借りた、参之助一味だった。平次の投げ銭がうなり、一味はめでたく逮捕された。