翔べ!ペガサス 心のゴールにシュート
劇場公開日:1995年6月3日
解説
視覚障害を持ちながらも、サッカーに取り組む子供たちの成長を綴ったアニメーション。テレビ東京の『ドキュメンタリー人間劇場』シリーズの中で放送された実在する盲学校サッカー・チームのエピソードを下敷きにしている。監督は「銀河戦国群伝ライ」の奥田誠治。脚本を「キャプテン翼」の園田秀樹が担当している。16ミリからのテレシネ。ビデオプロジェクターによる上映。
1995年製作/74分/日本
配給:日本ビクター=テレビ東京=シナノ企画(シネマチックジャパン)
劇場公開日:1995年6月3日
ストーリー
週末だけを家で過ごすシステムの千葉県立千葉盲学校寄宿舎には、様々な視覚障害を持つ子供たちが通っていた。ある日、その学校へ志野田幸弘という若い男性教師が赴任して来る。情熱と希望に満ちた志野田は、早速子供たちと仲良くしようとつとめるが、彼らはなかなか心を開こうとはしなかった。そこで志野田は、子供たちがラジオを通して熱中して聴いているテレビ番組『キャプテン翼』に着目。甘えっ子で眼球振盪のナオキの「先生、サッカーのシュートってどうやるの?」と言う言葉に、彼らにサッカーをプレーすることを勧めるのだった。最初は恐る恐る練習に参加したナオキだったが、次第にボールを蹴る感触にも慣れ、サッカーに夢中になっていく。そして、そんなナオキに触発された他の生徒たちも、練習を開始するのであった。見違えたように明るく逞しくなっていく生徒たち。ところがそんな彼らの活動に、父兄からクレームがついた。目の不自由な子供たちにはサッカーは危険すぎると言うのだ。反対する親たちを志野田は懸命に説得する。子供たちの強い着蒙もあって練習は再開されることになった。正式に活動出来ることとなった彼らは“ペガサス”というチームを結成し、防護マスクや音の出るボールなどいろいろな装備も手に入れて、普通校に通ってサッカーをしていたという転入生・マサシも加わり、ますます練習に熱が入るのだった。やがて、彼らのデビュー戦が決定した。相手は都内でも屈指の強豪と言われている森小。試合はペガサスが1ゴールも出来ないまま完敗した。勝つことには期待していなかったものの、1点も取れなかったことにショックを受けた子供たちは、すっかり意気消沈してしまう。だが、そんな彼らを励ましたのがヴェルディのラモス選手だった。テレビの取材を兼ねて学校を訪れたラモスは、子供たちの無限の可能性に感動。子供たちもまたサッカーへの情熱を蘇らせていく。そして、森小との2度目の試合の日、ナオキのシュートによってペガサスは念願の初ゴールを決めるのであった。