劇場公開日 1993年12月5日

「時代を感じずにはいられない。」美少女戦士セーラームーン R にんさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5時代を感じずにはいられない。

2022年6月27日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

昔、うちは映画を見れるような家庭じゃなかった。
金銭面もそうだが親が供働きで映画見たいなんてそんなこと言えない家庭だった。
でもこの映画、小学生の自分はすごく見たかった。
親友が「見てきたよ~」と言ってたことがうらやましくて、昨日のように覚えてる。
「泣いたよ~」って。いいなあと。
自分は映画のポスター見て読み取れる情報から、
こんな話かな、あんな話かな、自分で話を想像してあきらめるしかなかった。

時がたち自分も大人になった。
ネットフリックスで見れたので、なんと30年越しに鑑賞。
あの時ぽっかり空いた気持ちに、刺さるのかな。と。

結論からいうと時代が変わりすぎて、刺さらなかった。
服や表現方法や、いろいろ、古くて、気になって、自分の感性も変わってしまった。
純粋なあのころ見れていたなら、きっとすっごく良かったんだろう。
泣いて、感動したって言えたんだろう。
見たいときに見れるなら、見たいときに見るべきだった。

話もちょっと怖くて、寄生とか、ザザ~って植物大量発生とか。
ぐさっ!ぶすっ!みたいな。〇ねええとか、子供に聞かせたくないセリフも連発。
とても乙女向けではないような。
返信シーン、攻撃シーン、すごく懐かしかった。
タキカメの登場シーンは子供と声を上げて笑ってしまった。
あれは当時マジでそうしたのか、ギャグだったのか?
謎のまま終了。

友人がカラオケに行くたび「ムーンリベンジ」という曲を歌っていた。
アルバムの1曲なのかなと思っていたら。この映画の歌だった。
友人は、この映画を見て「感動した側の子供」だったんだろうな。
長年の謎が解けた。

にん