地球っ子 いのちと愛のメッセージ

劇場公開日:

解説

エイズ問題や感染者との共生、性の問題などのテーマを、一人の少女の視点を通して描く教育ドラマ。「子供たちへ いのちと愛のメッセージ」(86)「若人よ いのちと愛のメッセージ」(87)に続く槇坪夛鶴子の監督・製作・企画による“いのちと愛のメッセージ”シリーズで、脚本は下三重子。

1993年製作/115分/日本
配給:パオ
劇場公開日:1993年8月14日

ストーリー

東京の小学二年生、新城亜美がある日学校から帰ってくると、父譲二と母朋子の両親が言い争っていた。譲二が海外出張中にエイズウィルスに感染したことを告げたためで、そのことを理解できずに朋子は苦しむ。その日を境に亜美は心を閉ざし、登校拒否するようになる。心配した朋子は山形の実家へ亜美を預けることにし、妹の里子が東京まで迎えに来てくれた。山形の自然の中で寝たきりの曾祖父秀雄やその家族、同世代の子供たちとの交流を通して、亜美は次第に開いていく。一方里子の勤める保健所では、木島知草さんのひとり人形劇を通して、エイズと対する差別と偏見をなくし、エイズとともに生きる社会をめざして、という講演会が開かれる。それに参加した亜美の元に、譲二からの手紙が届く。家を出た譲二は故郷の沖縄で焼き物をしながら祖母かつと暮らしていた。亜美は沖縄へ行く。久しぶりに出会った亜美と譲二の元に、朋子と兄の紘も駆けつけてくる。そして譲二は家族に、親戚に自分が感染者であることを告白する。こうして一家は、朋子の新しい仕事である富士の裾野の街に居を構え、新たな生活を始めるのだった。

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