「アメリカの戦争参加を促すプロパガンダ映画」海外特派員 neonrgさんの映画レビュー(感想・評価)
アメリカの戦争参加を促すプロパガンダ映画
1940年8月16日にアメリカで公開された。
大雑把な時系列は以下。
1939年9月3日にイギリスがドイツに宣戦布告。
1940年9月7日~1941年5月10日ドイツによるロンドン大空襲が。
1941年12月11日、日本による真珠湾攻撃に伴ってドイツがアメリカに宣戦布告。
イギリスがドイツに押されている状況でイギリス出身のヒッチコックが監督。
ルーズベルト大統領の写真が飾られ、エンディングでは主人公がアメリカの戦争参加の演説を行い、アメリカ国家まで流れる。完全なプロパガンダ映画。
(ドイツが勝っていた場合はヒッチコックは映画界から追放されていたであろう。)
ナチスドイツを悪魔化しておらず、そのスパイも愛国者として扱っている。
上階の窓から飛び降りたジョージ・サンダース(ffで始まる人)がそのまま入り口に入っていくシーン、荒れ狂う海に墜落した飛行機から脱出するシーンはヒッチコック的見どころ。
主人公のジョエル・マクリーをジョージ・サンダースが完全に食ってしまっている。
87点
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