姉妹星

劇場公開日:

解説

須田鐘太と小川吉衞の共同製作により、「雪夫人絵図(1950)」「南の薔薇」などの脚色者依田義賢と、「復活」の監督野淵昶とが共同で脚本を書き、野淵昶が演出したもの。出演者は、「肉体の暴風雨」の大日方伝に「拳銃の前に立つ母」の三益愛子、「火の鳥(1950)」の三條美紀の母物コンビが再び姉妹として共演、他に菅井一郎、浦辺粂子などが助演している。

1950年製作/81分/日本
配給:大映
劇場公開日:1950年12月16日

ストーリー

舞台協会の女優葛飾美佐子は、女優として成功したい野望のために、協会の演出家土岐と肉体関係を結んでいた。そして土岐との間に子供が出来ると、秘かに生み落とし、不具で口の利けない姉芙佐子に預け放しにしていた。土岐はこのことを知って驚き美紀子と名づけられたその子を引き取り、美佐子とも正式の結婚をしようとするが、あくまで名声に憧れる美佐子は聞き入れず、土岐も芙佐子の子供への愛着を知って彼女の手に美紀子の養育をゆだね、子供を中心に、芙佐子と土岐の間には潔い友情が生れて行った。その間にも虚名につかれた美佐子は、舞台を去って映画入りをするがこれに失敗、旅廻りの劇団に入って満州へ流れて行った。しかし終戦で引揚げて来た美佐子は大阪のキャバレーで成功すると子供を中心に貧しいながら平和な土岐たちの楽しい生活を脅かし、美紀子を返せと迫ってきた。美紀子への愛情から芙佐子は美佐子を拳銃で射った。幸い美佐子は怪我はなかったが、初めて土岐の自分への忍耐強い愛情と、芙佐子の美紀子への愛情の深さとを悟ることが出来、美紀子を芙佐子にゆだねて一人大阪へ帰ろうとするが、傷害未遂罪で警察へ曳かれて行く芙佐子は、美紀子を中心に美佐子と土岐が結ばれることを願って去った。美佐子は、間もなく釈放される姉を待って、皆で楽しい生活に再出発することを土岐と約束するのであった。

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