無宿猫

劇場公開日:

解説

製作は「月が出た出た」の望月利雄、「群狼」の秘田餘四郎の原作から「黄金獣」の笠原良三が西村元男の協力で脚本を書き「月が出た出た」の志村敏夫が監督している。撮影は「佐々木小次郎 (第一部)(1950)」の安本淳。主演者は「恋文裁判」の水の江滝子、「肉体の暴風雨」の大日方伝、「曠野の誓い」の三島雅夫、「宝塚夫人」の古川緑波などが主だった人々である。

1951年製作/88分/日本
配給:新東宝
劇場公開日:1951年6月29日

ストーリー

遠洋漁業船室戸丸が久しぶりで三島港に帰港して大漁祝いが汐見館で船主角田や船長川瀬を中心に催されていたとき、悪を転々とした左千子と健二がこの町へ流れて来た。健二の姉が芸者の〆奴といって角田に可愛がれているところから二人は角田に取り入って、角田の懐を空っぽにしてやろうと企んだ。川瀬は角田が何時までたっても船を出航させてくれぬのを見て、左千子に近づき、彼女を説得して身をひかせようとした。左千子はついに川瀬の生一本に負けて、川瀬の知り合いの島の老爺の家へ下宿したが、老爺の知らせでやって来た川瀬の許婚花子は左千子の存在を気にして逃げ帰って行った。左千子はまた花子のあることを知ってまたしても角田の許へ帰って行って、今度こそ持ち船を巻きあげようと腕を振るった。しかし最後のどたん場で、左千子はやはり悪にはなり切れず、一緒に仕事をしていた悪党仲間を裏切ってしまった。そのため健二は死に、左千子は警察へひかれて行った。室戸丸が川瀬たちをのせて無事出航する姿を眺めながら--。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く