乾杯!若旦那

劇場公開日:

解説

原作は、キングに掲載された中野実のユーモア小説で、脚色は津路嘉郎、監督は、「恋愛教室」の池田忠雄、製作は「カルメン故郷に帰る」の製作補の桑田良太郎と「奥様に御用心」の白井和夫の協力による。俳優陣は、「薔薇合戦」の鶴田浩二に、「女の水鏡」の津島恵子、「奥様に御用心」の桜むつ子、久しぶりの幾野通子などの他に、吉川満子、河村黎吉、飯田蝶子、日守新一、小林十九二などのヴェテランが助演している。

1951年製作/83分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1951年2月4日

ストーリー

神田の老舗果実商「山長」の若旦那長吉は、同業の権藤に無理に頼まれ彼の友人の結婚式の仲人に立ったことから、山里あき子と知り合い、彼女が好きになった。あき子は街頭放送のアナウンサーをして働き、一人貧しいアパート住まいをしている娘だったが、長吉の熱心な求婚を、身分違いといってとり合わなかった。ところが、長吉の幼馴染みの「鈴勘」の一人娘お計は、長吉にぞっこんまいっていて、大和商事社長平井の結婚申し込みに眼もくれず、手伝いの名目で、ばあやを連れて「山長」の家へのり込んで来た。長吉は何とかお計の攻撃をさけたいと、平井とお計を登山に誘い出し、二人をむすびつけようとしたが、粗忽者の平井が一本橋から落ち気絶をしてしまったため、せっかくの名案も成功しなかった。そこで長吉は自分があき子と結婚してしまうより外はないと、再び懇願、ようやくあき子の承諾を得て、婚約指環を買いに一緒に街へ出たところをお計に見つかり、これもすっかりぶちこわしになってしまった。あき子は長吉と街でわかれてから、その足で小学校時代からの親友で芸者をしている君栄のところへ身をよせた。長吉は八方手をつくしてあき子を探していると計らずもお計と一緒に芝居見物に行ったとき、君栄と一緒に来合わせていたあき子にめぐり合い弁解これつとめたが成功せず、ついにその夜長吉は料亭から君栄をよんで、事情を打ち明け、あっせん方をとのんだ。君栄の計略で、ある温泉場に落ち合った、長吉、あき子、お計、平井の四名。ここではついに平井の真情がお計を動かし、長吉の誠意もあき子に通じて、めでたく二組の結婚が成立することとなった。

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