龍虎伝
劇場公開日:1947年4月15日
解説
「無法松の一生(1958)」の岩下俊作の原作を「お夏清十郎」「婦人警察官」の八尋不二が脚色し、「槍をどり五十三次」「婦人警察官」等の森一生が監督に当り、竹村康和が終戦後はじめてクランクする。「七つの顔」に次ぐ千惠藏と「闇を走る馬車」に次ぐ寛壽郎の顔合せ作品で、新人由利みさをが初出演している。
1947年製作/74分/日本
配給:大映
劇場公開日:1947年4月15日
ストーリー
明治二十年の頃。新興の石炭町直方の祭の夜に突然現われた風来坊筧富三は、勝気と男嫌いで通る居酒屋の娘お勝を松井組の暴行から救った。卑劣な松井組は祭りの奉納角力に玄人力士を招いて石塚方を惨敗させた。激怒した永沼が自ら土俵に立とうとしたとき飛入した富三は相手を打ち負かしたが、松井組の暗討に遭い永沼に救われ、自分を慕うお勝の看護を受ける身となった。富三は昔仲間の嘉助から親分のあだ大戸の彌太郎が実は恩人永沼であることを聞き内心秘かに動揺した。永沼を襲った富三は「やくざは相手にせしない」と言われ改めて鉄道完成後の決闘を約束し、意地から工事作業員となった。松井組はついに遠賀川の鉄橋を爆破した。単身、松井組に殴り込みをかけた富三は再び永沼に危機を救われた。土地の名物山笠祭の当日いよいよ鉄道の開通式が挙行される。
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