劇場公開日 1946年6月13日

夜光る顔のレビュー・感想・評価

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2.5登場人物・エピソード詰め込み過ぎ?

2023年1月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

角川シネマ有楽町にて鑑賞。
近日開催される「大映4K映画祭」の直前に、今回「大映創立80周年記念映画祭~ROAD TO THE MASTERPIECES」という連動企画があり、本作もその企画で上映されたレア映画。

「大映スリラー路線を確立した記念すべき久松静児監督作品」ということで観に行ったのだが、タイトルになっている「夜光る顔」はちょっと「ちゃちい」し、登場人物がたくさん出てくるのだが個性的な描き方をされていないので観ている途中で「あれは誰?あれはどっちだっけ?」となる感じで、スリラーの物語を追いかけながら少し戸惑う映画だった(^^;

冒頭のオープニング・タイトルでは、スクリーンに[品作映大]⇒[顔る光夜]と【右から左に読む日本語】が表示されたので「いったい、いつ頃の映画?」と思ったが1946年作品だった。
確かに、戦争成金の持っている宝石が狙われたりするので、戦後直後の雰囲気はある。
なお、助監督として鈴木英男(クレジット通り)が起用されている。

ストーリーとしては、戦争成金の倉石なる男がいて、彼は戦時中に銃弾の出ない銃を日本軍に売ったり、戦時利得税を脱税したりと金の亡者。それを悪徳顧問弁護士に見破られて強請られるのだが、「夜光る顔」なる者から金庫の宝石を盗まれてしまう。さて、「夜光る顔」なる犯人は誰か? 戦争成金や彼の子供たち・悪徳顧問弁護士はどうなるのか? …というもの。

この映画、事件解決した雰囲気になっても、「夜光る顔 って結局なんだったのか?」とか「金庫から宝石盗まれたトリックは?」というあたりが描かれていないため、全然スッキリした感じがしない。
72分の上映時間に、いろんな出来事・大勢の登場人物を詰め込み過ぎではなかっただろうか。
未ソフト化なのも納得の、戦後直後のスリラー映画のレベルはこのくらいだったのであろう。

<映倫No.219>

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たいちぃ