劇場公開日 1959年10月6日

殺されたスチュワーデス 白か黒かのレビュー・感想・評価

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3.5ふてぶてしい宗教

2024年4月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

難しい

輪王寺、二荒山神社、杉並木街道、光徳付近、中禅寺湖など舞台が日光で親近感がもてた。鉄板の修学旅行先!

新聞記者の田宮二郎が若くて爽やかで輝いていた。刑事役に笠智衆と殿山泰司かー、大丈夫か?としみじみした。カトリックの修道士に十朱久雄、ぴったり。

新人のブン屋として名をあげたい田宮二郎の記事「日本の暗室」。とてもいいタイトルだ。光を入れた途端にすべてが消えてしまう。今だってそうだ、政治も宗教も外交も税金の使い道も。映画の冒頭の緊迫感が最後にうまく結びついた。ちょっと長い映画だった。それは想像以上に後半、克明にしつこく描写したからだ。それで私達はわかる。人間の弱さと狡さ、純粋と希望、愛と裏切り。神とは?信仰とは?

当時から警察署に記者クラブがあったのかー。その経緯は何によるんだろう?戦時中の反省もなく?今、記者クラブがある国はごくわずか。日本は閉鎖的で身内身内が大好きなんだね。記者クラブは、空間、光熱費、ネット環境、冷暖房、トイレなどのインフラを無料叉はかなりの低額で使わせてもらっている。そんなんで警察・立法・行政・司法・会社組織・公的団体などを批判する記事書けんのかあ?

宗教(日本の場合はここにカルトも入る)の身内守り、閉鎖性、傲慢さにも頭くる。信者だけでなくその家族の人生も壊される。でもパイプオルガンの響き、あの空間、あの香煙の香り、蝋燭の明かりの揺れなど、理性でなく感性に訴える舞台装置にはなかなか勝てない気がする。そういうのに弱い人々、そういう世界を牛耳っている男性。どうにかしてほしい。昔から宗教は戦争してたがいい加減やめてほしい。もはやそんな時代ではない。殺戮力が高すぎる兵器使用をやめない以上、無関係の巻き添え死傷者が増えるばかりだ。戦争したい人間、戦争で儲けたい人間、国の為に戦えますか?と若い人に言う人間だけをどこかに厳重に閉じ込めその中で自由に戦っていただきたい。

伊福部昭さんによる教会音楽を味わえたことには満足しました。

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