水戸黄門漫遊記(1958 福田晴一)

劇場公開日:

解説

「顔役(1958)」の伴淳三郎が偽の黄門に扮して活躍する喜劇。「大岡政談 謎の逢びき」の富田義期と森田竜男の脚本を、「昨日は昨日今日は今日」の福田晴一が監督、「紅蝙蝠(1958)」の片岡清が撮影した。伴淳のほかに、「朝やけ雲の決闘」の瑳峨三智子、「紅蝙蝠(1958)」の北上弥太朗、さらに榎本健一・大泉滉らのコメディアンも出演する。

1958年製作/99分/日本
原題または英題:The Beloved Imposters
配給:松竹
劇場公開日:1958年11月11日

ストーリー

東海道、小田原の宿は年に一度の祭礼に大賑わい。ヘボ易者の慶雲堂、ガマの油売りの吉兵衛、軽業の平吉たちも祭をあて込んで屋台を張っていた。折しも土地のやくざの喧嘩に、折角の祭もめちゃくちゃにされようとしたのだが、天下の副将軍、水戸光圀--黄門様の出現で無事収った。ところが、無事収らなかったのが慶雲堂のペテン師たるところ。すっかり黄門様の御威光にほれ(?)込んで、吉兵衛、平吉をそれぞれ助さん、格さんに仕立てて、自ら黄門様とシャレ込んだ。かくて、男にはもちろん、女にはもっともっと弱いニセ黄門主従が出来あがった。さて旅に出たものの、早速道中師お網の色仕掛に合って懐中無一文、江戸から追っかけて来た岡ッ引きの半八にはつきまとわれる。まるっきりいいところのないこの主従に、お網にほれて後を追って来た九紋竜の長次は事情を知らずに、「慶雲堂」と呼びかける。しかも狂女を装って、お家騒動の起っている四国丸亀へ、悪人達の連判状をとどける八重と清二郎と同行したため、悪人赤松一行にも追われる。かくてはならじと道中芸人・市村紅梅・あやめの一座に身をかくした主従は、女形に扮して大活躍。--かくて東海道を四国丸亀へ。やっと連判状片手に丸亀城に乗り込んだニセ黄門を待っていたのはこれいかに、赤松一行。あわやという時に本物の黄門様が現われ、悪人たちは退治され八重・清二郎の忠誠で、めでたくお家騒動は治った。さて、このニセ黄門主従は……。この働きによって、こんどは晴れて本物の水戸黄門様から、九州鍋島藩のお家騒動とりしずめを命ぜられ、天下御免、「水戸黄門」を名乗って、九州への旅を急ぐのであった。

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