続一丁目一番地

劇場公開日:

解説

高垣葵・高橋昇之助作NHK連続放送劇「一丁目一番地」の映画化。スタッフ・キャストとも前回とは顔ぶれを異にし、「恋愛自由型」の中山隆三が脚色、「大岡政談 幽霊八十八夜」の佐伯清が監督、「月光仮面(1958)」の星島一郎が撮影した。出演は、波島進・佐久間良子・トニー谷・山東昭子・小野透・富松孝治など。

1958年製作/53分/日本
原題または英題:Happy Go Lucky Alley Part 2
劇場公開日:1958年5月12日

ストーリー

◇第一部・おじいちゃんは日本晴れ--ある晴れた日曜日、大坪老人と孫娘の房子が一丁目一番地へ引越して来た。引越し荷物も片づけ一息ついたところへ、子供たちの野球ボールが飛びこんでガラスが滅茶苦茶となった。大坪老人は、ター坊と金子犬猫病院の子供一郎から四郎までを集めて御説教だ。おさまらないのは子供達、一郎の発案でター坊の山羊に老人の書籍を食い散らかさせてしまった。ター坊のお父さん山上は、大坪老人に謝罪しに行ったが、老人が山上の中学時代の教師と分って、山羊事件もどうやら無事に収まった。ところで、野球で怪我をしたター坊を背負った大坪老人、自分も石につまずき病床に横たわる身となった。先立つものは治療の金だ。一同思案の結果、山上の妹・冴子が発起人となってパーティを開くことになった。パーティ券の売行きは上々、老人の治療費を捻出することができた。この治療費には、ター坊がグローブを買おうと蓄めた貯金も一役買った。大坪老人もター坊も全快、老人は多摩動物園の飼育係長に就職が決まった。一丁目一番地の人人を乗せたバスが、多摩動物園へ向う。 ◇第二部・町内ニコニコ会議--さて、一丁目一番地の住人犬猫病院の金子の家へ、チンピラが流れこんで来た。甥の精一で、グレて家を飛び出して来たらしい。入院中の犬を売りとばそうとしたり、子供たちの間に悪い言葉をはやらせたり、手に負えない。町友会は、盛り場を追われたグレン隊が、郊外住宅地を横行しているという昨今、精一の追放を金子に要求した。一方、山上家では、ター坊がクンチャンという得体の知れない子供を連れて来て大弱りだ。クンチャンは、御用聞きに来た八百久の言で、孤児院の愛光園の子供だということが分った。チンドン屋が珍しく、その後を追っているうちにター坊と仲良しになったというわけだ。クンチャンは園長に連れられて帰ったが、今度はター坊が愛光園へ行くという始未。そんな縁で、一丁目一番地の住人はクリスマスを愛光園で孤児と過すことになった。ところで、精一はグレン隊に言いがかりをつけられている冴子らを庇って、大喧嘩を起した。が、駈けつけた警官隊にグレン隊は一網打尽だ。それは精一の勇気によるものだった。負傷した彼を見舞う房子の顔も明るい。

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