おーい中村君
劇場公開日:1958年10月8日
解説
「大学の人気者」の須崎勝弥の脚本を、「素っ裸の青春」の原田治夫が監督した歌謡映画。撮影は「恋を掏った女」の宗川信夫。「別れたっていいじゃないか」の川崎敬三、「執念の蛇」の近藤美恵子に、船越英二・毛利郁子・市川和子、若原一郎らが出演。
1958年製作/43分/日本
劇場公開日:1958年10月8日
ストーリー
中村君はある電機器具の会社に勤める純情サラリーマンである。その和夫のオフィスにも同性の中村二郎という、和夫とは正反対で女性に対して行動派の男がいた。二郎は和夫の助手である。ところで、和夫には意中の人があった。出勤の途中、地下鉄の車内でめぐり逢う美人だ。二郎の行動に刺激され、和夫は意を決した。チャンス到来、銀座の交叉点でばったり出くわしたのだが、通りがかりのおばあさんから道を尋ねられ、フイになった。ヤケになった彼は、ハイボールをあおり、チンピラと大喧嘩、あげくは警察へ連行された。ところがなんと、翌朝ブタ箱へ迎えに来たのは彼女であった。婦人警官だったのだ。さて二郎の方は、相変らずの女性攻略が部長の激リンにふれ、大阪へ転勤命令が下った。和夫は、婦人警官の明子と結婚することができたが、厄介な仕事を云い渡された。取引上やむなく柳橋の芸者・すずめをくどくという役である。彼は実行した。首尾は上々だ。だが、明子夫人はおカンムリで、冷戦状態におちいった。その頃、二郎が大阪から帰った。部長と部長秘書の鮎子が大阪へ行くことになったのだが、二郎が大阪にいては鮎子が危険だと思われたからだ。和夫から様子を聞いた二郎は、すずめと図り、明子の誤解を解くことに成功した。--新任の部長も中村だった。三人は中村会を結成した。三人の中村が手を組んで歩いて行く。横丁から明子も出て来て「私も中村よ!」。すずめが通りかかった。「私も、断然中村になっちゃおうッと」。