おトラさんの公休日

劇場公開日:

解説

西川辰美の漫画を有崎勉が映画向に書き直した「おトラさんのお化け騒動」につぐ“おトラさん”シリーズの一篇。脚色・新井一、監督・小田基義、撮影・伊東英男と前作と同様のスタッフ。主演者も柳家金語楼を筆頭に、川田孝子、有島一郎、若水ヤエ子などお馴染みのメンバー。

1958年製作/62分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1958年9月2日

ストーリー

おトラさんは疲れていた。働きすぎなのである。牛三・馬子夫妻はおトラさんに公休を与えたが、彼女は受けないのである。お豆さんやお八重さんは女中会の会長のおトラさんに一斉公休を獲得する運動を始めさせようとするが、おトラさんにその気持がまるでないので、弱ったのだ。お豆さんたちは一計を案じた。トリ江さんを催眠術士に仕立て、お豆さん以下の人海戦術で、いかにも名手のように見せかけた。そうして、おトラさんにも催眠術をかけ、この術がさめ次第、お休みをとりなさいと命令したのだ。おトラさんたちは、一日公休をとり、東京遊覧バスに乗った。皇居前で、あまり多いバスに、おトラさんははぐれてしまい、別のバスに乗ってしまった。光明学園という孤児院の孤児たちのバスだった。その孤児院から就職した子が戻って来、その店が不景気なのだという。その自転車屋はおトラさんの家の近くだった。おトラさんはその子を連れて行き、援助を申し出た。光ケ丘女中会・御用聞合同臨時総会が開かれ、おトラさんは自転車屋から貸自転車を借り、公休日に皆でサイクリングに出かけることにした。おトラさんはその日まで、自転車の猛練習にはげんだが、駄目なのである。おトラさんは留守番をすることになった。妙な空巣が来たり、図々しい訪客が来たりした。挙句、自転車乗りを教わるつもりで乗った自転車が、猛烈なスピードで走りだしたのだ。彼女は行先を知らなかった。自転車に聞いてくれ。走る自動車よりも速かった。街を出、郊外へ突っ走り、トリ江さんたちのサイクリングの一行の休む河原へたどりついた。一同は彼女を胴上げした。

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