「オールスターと向こう傷」旗本退屈男 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
オールスターと向こう傷
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"旗本退屈男" シリーズ第23作。
市川右太衛門三百本出演記念作品。
時代劇専門チャンネルで2回目の鑑賞。
原作は未読です。
市川右太衛門氏の記念すべき作品に東映オールスターが大挙して祝賀出演。息子の北大路欣也もかなりの端役ながら出演していて、父子共演を果たしていました。中でも市川右太衛門氏と片岡千恵蔵氏がひとつの画面で対峙し、斬り合うわけでもなくただ会話を交わしているだけなのに、迫力とオーラが桁違いに強くて、これがスターの貫禄なのかと、圧倒されました。
天下御免の向こう傷が躍動し、仙台藩に蔓延る悪を退治するべく閃く諸羽流正眼崩し。二刀流の「諸羽流飛翼の構え」も登場し、華麗な太刀捌きで繰り広げられる殺陣が圧巻でした。
当時の殺陣は、今の殺陣とは違うと改めて感じました。見栄を切ったり、体運びもしなやかで、血も殆ど出ないし、見ていてとても美しい…。歌舞伎的な動作が美しさの源なのかもしれず、確立された様式美に惚れ惚れしました。
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