坊ぼん罷り通る

劇場公開日:

解説

近江俊郎・高島忠夫のコンビで放つ坊ちゃんシリーズの第六篇。高島が初めて得意の大阪弁を使うというのがミソ。杉本彰・松井稔の脚本を、「坊ちゃんの野球王」のコンビ近江俊郎が監督、杉本正二郎が撮影した。「新日本珍道中 (西日本の巻)」の高島忠夫をはじめ、「不如帰」の高倉みゆき、「薔薇と女拳銃王」の高橋伸・大空真弓・由利徹などが出演。

1958年製作/79分/日本
劇場公開日:1958年8月17日

ストーリー

行動的正義派のぼんぼん光一は、東京へ就職する車中で、前に坐った大友みゆきの危難を救ってやった。光一は田園調布の大友家をたずねた。そこに帰って来たみゆきは大友家の令嬢で、二人はおもわずビックリ。大友の碁敵古山の息子進は、みゆきの妹マリに夢中だが、彼女はそっけない。光一は化粧品会社美宝堂に入社し、古株のセールスマン大宅に紹介され、早速大宅の身だしなみを改めるように注意する。社員一同は大変な奴が入って来たと目を白黒させる。美宝堂の社長室では、新製品クロピカルの売込みに思案顔。光一はそれを白色美顔料シロクナールとして発売したらと提案する。これで万事解決、売行きは上々と、光一の存在はにわかにクローズアップされてきた。光一と大宅が小島商事に注文を取りにいった。美宝堂には在庫もないのにここではダンピングの大安売りをしている。何かあると感づく光一は、倉庫主人の田村老人を疑るが彼は実直そうな人間だった。ある晩光一は、キャバレーで販売課長とボスの増田が飲んでいるのをみつけ、販売課長の豪遊ぶりも耳にする。倉庫を調べると、事務員の話では田村老人は他人に帳簿や現品に手をふれさせない、ということがわかった。光一が販売課長らの重要なメモを手に入れた。課長や増田の乾分たちに襲われた光一は、何んなくやっつけて、課長から重大なことを聞いた。その晩、倉庫の前に数台のトラックが止った。扉を開けて出て来たのは田村老人だった。単身飛び込んだ光一は、田村老人の変装をはがし、彼等の悪事をあばき、会社の危機を救った。光一とみゆきの晴れやかな表情、マリと進、大友と菊子と今日は三組の結婚式が大友家で行われた。

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