死の壁の脱出

劇場公開日:

解説

「霧の中の男」の石原慎太郎と、「どうせひろった恋だもの」の西島大の共同脚本を、「佳人」の滝沢英輔が監督、「霧の中の男」の横山実が撮影したアクション・ドラマ。主演は「霧の中の男」の葉山良二、「盗まれた欲情」の南田洋子、「悪魔の爪痕」の筑波久子。ほかに河野秋武、二谷英明、西村晃などが出演。

1958年製作/100分/日本
原題または英題:The Face of Death
配給:日活
劇場公開日:1958年5月27日

ストーリー

香港の暗黒街に君臨していた木川は日本に密航した。麻薬密売の黒幕吾妻を助け、その船に乗せてもらったのだ。彼らは昔、南方で植民地の独立運動を助けていたことがある。木川は裏切者として独立運動から追われた。愛していたハーフのサキンを残したまま。--木川は東京のクラブ「カーマイン」の密室で、吾妻の麻薬取引に立ち合った。そこで元中将の娘、恵子に会う。香港の麻薬ルートの元締貴山公司から電報がきた。横浜に入港する船からトランク二コを受け取り、受取人に渡せというのだ。トランクは非常に重かった。芝公園で、約束の時間に現れた受取人は、トランクを奪うと、そのまま逃げ去った。その中味を知っている何者かの一味が、受取人の裏をかいてやってきたのだ。正当なトランク受取人が、翌日、「カーマイン」に現れた。その男女を見て、木川と吾妻は驚いた。例の独立運動の指導者ハッサとその夫人サヤンだったから。サヤンは木川の愛人サキンの妹だ。彼女はサキンにそっくりだった。トランクの中味は時価二億円の金塊であり、木川は一割の報酬を条件にトランクを取り返すことになった。彼らは二人を箱根の恵子の別荘にかくまった。「カーマイン」で、吾妻は数人の外国人に襲われたが、木川が救った。例の一味はスペンダーというボスの配下と知れた。一味を襲うことに決ったとき、電話が鳴った。スペンダーから、サヤンを人質にした、残りのトランクと引換にしようと言ってきたのだ。場所は茅ケ崎。木川は恵子がサヤンを嫉妬し、通諜したのを知った。連中にスペンダーの本拠を襲わせ、彼は茅ケ崎へ向った。敵に体をあずけ、車で本拠へ運ばせ、そこが襲撃されたのを知って彼らがあわてているとき、スキを見てサヤンを救い逃げた。彼はいつか昔の恋人をサヤンに見ていた。--彼は自分の想いを振り切って立ち去った。吾妻が欲にかられてスペンダーにハッサたちを売った。木川は二人を助け出すと、無事羽田から発たせた。恵子の知らせで、一味は警察に捕った。木川がそうさせたのだ。むろん、彼も自から縛についた。

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