白いジープのパトロール
劇場公開日:1958年4月30日
解説
「手錠」の星川清司の脚本を、新人竹谷豊一郎が監督し、「手錠」の小林節雄が撮影した歌謡映画。「忠臣蔵(1958)」の三益愛子、新人仁木多鶴子、石井竜一、歌手曽根史郎、毛利郁子、田端義夫らが出演。
1958年製作/41分/日本
劇場公開日:1958年4月30日
ストーリー
--パトカー“ケイシ23”これが、竹村良介巡査の乗込んでいる車だ。同僚は中野巡査。スピード違反で神風タクシーを捕えると、恋人早苗の運転する車だった。公私を混同しない良介は彼女に呼出状をつきつける。くさって帰った早苗を、母が待っていた。とてもいい縁談があるの。が、早苗は良介と婚約しているのだ。翌日はデイトの日。良介は非番なのだが、先輩古田巡査の奥さんがお産で、代ってやって遅れてきた。早苗は、縁談でピンチに立っていることを話したが、良介はノンキである。ジリジリしていた早苗は、つい、彼に絶交を宣言してしまった。--銀行ギャングが札束とピストルを持って逃走中。良介は同僚の久米巡査と都内を警戒して回る。迷い子を拾ったり、古田巡査の難産の奥さんを病院へ送ったりした。西銀座のてんぷらや“ひさご”では、三等重役繁田氏を間にして、その夫人とひさごの女将お紺さんが大ゲンカしていた。仲裁に入った良介に、スリップ一枚のお紺さんが抱きついた。前々から惚れていたのだ。が、その途端、早苗が現れたから、悲劇である。彼女はそのまま走り去り、プリプリしながら、車を猛スピードで運転した。後の座席には、求婚者の由良が、探訪記者と偽って乗っている。公園の裏手で、男が現れ、車を止めた。由良の頭に一撃を加え、早苗にピストルをつきつけた。--銀行ギャングはタクシーで逃走中。良介はその車のナンバーを聞き、驚いた。彼のパトカーは早苗の車が向ったという××橋堤防さしてつっ走った。--早苗は車を道路標識にぶつけ、そのスキに男のトランクを持って逃げた。男はピストルを撃ち、その音に良介たちが駈けつける。男はトランクを奪い返すと、必死に逃げた。良介たちが追いすがり、男はトランクを堤防上の道に投げ上げる。その時、トラックが走ってきて、それをはね飛し、中の札束は散乱した。良介は気抜けしたような男を逮捕した。--そののち、良介と早苗は結ばれた。