劇場公開日 1958年4月22日

「廻る人力車の車輪が語る無法松の運命」無法松の一生(1958) シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0廻る人力車の車輪が語る無法松の運命

2023年3月19日
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以前、阪東妻三郎版を観て感激しましたが、リメイク版の本作も非常に丁寧に作られていて、クラシックな日本映画の良さを再認識しました。ストーリーは、人力車夫と、軍人の未亡人と息子との十数年の交流のドラマで、無法松が老境に差し掛かって長年の未亡人への恋情に気がつき、激しく自己嫌悪に陥るシーンは圧巻です。阪妻版では、ここらへんが当時の検閲に引っ掛かったようですが、まさにここが無法松の美しいまでにストイックな男気が感じられる所であり、根本的な部分を見落としているとしか思えません。阪妻は歌舞伎役者出身らしくメリハリのある演じ方が魅力で、三船敏郎は豪快さが持ち味と、甲乙つけがたいです。また、未亡人役の高峰秀子の穏やかな佇まいや所作が美しかったです。土地の顔役の笠智衆が最初と最後のシーンで、いい味を出しているのも、またよきかな。

シネマディクト
talismanさんのコメント
2023年4月9日

コメント重なっていたらごめんなさい。
阪妻大好きなので彼のしかみていませんでした。でも三船敏郎のも見てみようと思いました。丁寧なレビューありがとうございます!

talisman
talismanさんのコメント
2023年4月9日

そうですか!阪妻のしか見ていなかったのでやっぱり見よう!

talisman
満塁本塁打さんのコメント
2023年3月23日

ありがとうございます😊ストイック男気 最高ですね♪。

満塁本塁打
満塁本塁打さんのコメント
2023年3月22日

午前10時ですねぇ。観たいのですがついつい封切り作品に向いてしまいます。阪妻と三船さん笠智衆、いつか見てみたいです。他作へのいいねありがとうございました😊

満塁本塁打