朝晴れ鷹

劇場公開日:

解説

中部日本新聞ほか三紙に連載された山手樹一郎の同名小説を映画化した時代劇。「緋ぼたん肌」の八尋不二が脚色、「上方演芸 底抜け捕物帖」の松村昌治が監督、「ふり袖太鼓」の藤井春美が撮影した。主演は「天狗街道」の大友柳太朗、「恋風道中」の長谷川裕見子、大川恵子、大河内傳次郎、徳大寺伸など。

1957年製作/87分/日本
原題または英題:Beat the Evil Root
劇場公開日:1957年12月1日

ストーリー

岡ッ引忠五郎の頭痛のタネは男勝りの一人娘お稲の婿選びだ。清八、梅吉と二人の子分があるが、どちらも帯に短し襷に長し大手柄を立てればお稲の婿にと云われて清八が表へ出ると材木河岸に怪しい武士。手柄にしようと飛込んだが全くの目違い。この若い侍、三千両の持参金で千石取りの旗本に入婿するのは嫌だと、愛鷹朝風を放ち自分も家出したという目付菊村正之進の弟菊四郎である。袖すり合うも他生の縁と菊四郎は清八を助けお高祖頭巾の女を追ったことから勘定奉行尾形加賀守の旧悪を知るとともに一人の武家娘を救った。その武家娘織江は実は菊四郎が入婿することになっていた旗本名川家の娘と判った。菊四郎と織江は清八の家に居候となったが、清八とお稲に対する嫉妬から梅吉は二人の動静を加賀守に密告した。密告により織江は加賀守の輩下黒沼外記らに花見の帰途を襲われたが、お姫強盗と呼ばれるお律に助けられた。菊四郎は江戸で評判の新興宗教お光様に織江の行方をたずねたが、一方加賀守もお光様を招き織江の居場所をつきとめようとした。ところがお光様の口からは加賀守一味の旧悪が暴露され彼等を狼狽させた。仮面を脱いだお光様の正体はお律だった。動かぬ証拠をつきつけられ破れかぶれで斬りかかる加賀守に、現われた菊四郎手練の一刀が浴びせられた。朝晴れの江戸の町には、菊四郎と織江、清八とお稲の二組の新婚夫婦姿があった。

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