深夜の定期便

劇場公開日:

解説

トラック定期便の乗務員と兇悪犯人をめぐるセミ・ドキュメンタリ活劇篇。中島源太郎の原案から「ふるさとの灯台」の池上金男が脚本を書き「スタジオはてんやわんや」のコンビ、浜野信彦が監督し本間成幹が撮影した。主演は「透明人間と蠅男」の北原義郎、「九時間の恐怖」の星ひかる、「誓いてし」の花布辰男、「赤胴鈴之助 鬼面党退治」の市川和子。

1957年製作/61分/日本
劇場公開日:1957年10月22日

ストーリー

沖縄向け赤十字の救援物資を積んだ四台の定期便が東京から大阪へ向けて出発した。間もなく、千葉の銀行強盗が都内に潜伏しているとの報に、検問所で刑事の矢田が一号車に乗り込むことになった。やがて悪路にさしかかると四号車が道の片側の穴へ落ち込んだ。車体の下から這い出した運転手西村が、真黒な顔を洗ってタオルを探していると、風呂敷包から莫大な札束がのぞいているのを見つけた。慌ててふり向いた西村の脇腹に押しあてられた拳銃。同じ四号車に同乗している新入りの佐野であった。「大阪まで黙って俺を運べばいいんだ」佐野の態度ががらりと変った。定期便は昼夜食堂へ着いた。西村は佐野が強盗であることを皆に知らせようとするが、たえず脇腹に佐野のポケットへ入れた手がぴたりとついていてどうすることも出来なかった。そこで乗せた給仕たちを駅前の商店へ降ろして、車は更に疾走、山腹へさしかかった。三号車が遅れた。先を越す四号車のバックミラーを三号車の堺と立花がのぞいた。そこには佐野の腰のあたりに構えた拳銃が大きく写っていた。佐野が強盗であることに気附いた三号車でも、西村の生命の危険を思うとうかつに他の車に知らせることが出来ない。だが一号車の吉沢が煙草を貰いに来た時、そのことを書いた紙切れを煙草箱にねじ入れて渡すことを思いついた。気附かれたと感じた佐野はT字路へかかると、西村に反対方向へ行くことを命じた。それを予想して降りていた矢田が車の後部にとび乗った。矢田を振り払って崖道を逃げた佐野も足をくじき、崖下をのぞいて坐りこんでしまった。船の時間に間に合った定期便は大阪港の桟橋へとすべりこんでいった。

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