満月乙女笠

劇場公開日:

解説

北条秀司の原作『天狗騒動』から新人目黒三平が脚色し、「さけぶ雷鳥 (三部作)」の内出好吉が監督「怪談番町皿屋敷」の松井鴻が撮影した。主演は「水戸黄門(1957)」の東千代之助、尾上鯉之助、「素浪人忠弥」の原健策、「怪談番町皿屋敷」の星美智子。ほかに堀雄二、山形勲、杉狂児、東宝の沢村宗之助などのベテラン陣。

1957年製作/66分/日本
劇場公開日:1957年9月15日

ストーリー

扇藩三万八千石の城下町は藩主米春公の病弱をいいことにした鯛沢善兵衛一味の暴政で苦しんでいた。また、一味と結託する豪商糸屋万兵衛は料亭亀屋の娘お勝を強引に自分の倅にめあわせようとしていた。亀屋の女中お福は板前の新助を慕っていた。その頃鯛沢一味は「世直し天狗」なる怪人物に夜ごと襲われていた。町は噂で持切り、それを伝え聞いた城中の月姫は、十五年前に出奔した兄三之介の仕業ではないかと一縷の望を掛けた。鯛沢にしても内心の驚愕をかくせず、この上は主君を亡き者にして月姫と倅彦之進との縁組を纏めようと焦る。そんなある日、店の新助は金を盗られてしまい、それを埋合せようと賭場に入り浸ることが多く、お福をはらはらさせた。数日後、お福に横恋慕する鯛沢一味の岡本が彼女を拐かした。だが岡本は天狗に切られ、お福は無事に戻された。その頃、時ならぬ緊急会議が城内で催されていた。恒例の黒潮八幡の祭礼で月姫をおとりにして天狗を葬ろうと言うのだ。その日、祭礼酣わの八幡境内、突然神官たちが装束をかなぐり棄てた。新助実は三之助以下藩譜代の忠臣たちである。天狗は新助だった。白刃が飛び交い、鯛沢一味の上に天誅が下された。--数日後お福は城中に迎えられた。

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