大学の侍たち

劇場公開日:

解説

「続大番 (風雲篇)」の笠原良三のオリジナル・シナリオを「生きている小平次」の青柳信雄が監督、同じく遠藤精一が撮影した東宝スコープ、アグファカラーで描く青春篇。主演は「大当り三色娘」の宝田明、江原達怡、「雪国(1957)」の久保明、「危険な英雄」の司葉子、「月と接吻」の三木のり平、「最後の脱走」の団令子。ほかに小林桂樹、草笛光子、佐原健二、藤原釜足、清川虹子、松島トモ子など。

1957年製作/105分/日本
原題:Schooldays
配給:東宝
劇場公開日:1957年9月22日

ストーリー

城南大学生の三人組大久保、高田、前原はサイクリングの途中で、川で溺れていた少年を救けて、その姉の順子を知った。程なく水泳部の練習が始ったが、父が仕事に失敗したことを知って、大久保のタイムは悪く、コーチや部員達を心配させた。そこへ訪ねて来た順子は、大久保に同情して自分の勤務先のデパートの配達係にアルバイトを世話した。大久保は配達先でスイミングクラブの中島美智子に会い、妹の家庭教師を頼まれた。そのことを順子に報せると大久保に恋心を抱き始めた順子は、かつてのクラスメートの美智子の出現が面白くなかった。合宿に顔を見せない大久保のことを心配した高田は彼の父の失敗を知って、自分達で応援するから、合宿にもどることをすすめる。調子の回復した大久保のために、「大久保を励ますパーティ」を高田の指揮する軽音楽部の応援で開き、大成功をおさめた。しかし利益金を倍にしようと、前原が株に手を出しおまけに二万円の穴をあけてしまった。高田はかねがね話のあったレコード会社と契約して金をうめあわせた。こうした事情も知らないで、大久保は練習に励み全日本学生水泳大会を迎えた。四百米自由型に出場した大久保は、順子らの応援の甲斐あって、見事優勝することが出来た。喜びに沸く控室で大久保は初めて、高田がレコード会社と契約して金を作ったことを知った。やがて秋の大学祭で巡業から帰った高田は、大久保と再会を喜んでいる時、前原が失敗した株が急騰し、十六万円も儲けたことを告げた。この金で高田の契約を来年まで延期してもらおうと相談する三人の表情は明るく、折からの大合唱が何時までも、夜空にこだましていた。

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