劇場公開日 1957年5月20日

「子供心に加藤嘉の怪人二十面相が一番怖かった」少年探偵団 かぶと虫の妖奇 papatyanさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0子供心に加藤嘉の怪人二十面相が一番怖かった

2022年7月21日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

「少年探偵団」とは、江戸川乱歩の明智小五郎シリーズに登場する子供だけの探偵団。小林芳雄(小森康充)が団長で、名探偵明智小五郎(岡田英次)と助手マリ子(中村雅子)を補佐しながら、怪人二十面相(加藤嘉)を追い詰める勇気ある少年たち。東映が昭和31年から昭和34年まで全9作を製作・公開。現代社会では考えられない話ですが、受験地獄が無かった当時は、普通に受け入れられました。
「少年探偵団・かぶと虫の妖奇」は「少年探偵団・鉄塔の怪人」との二部作。怪人二十面相が操る巨大かぶと虫ロボットの出現には驚きました。監督は「きけ、わだつみの声」の社会派・関川秀雄。当時、子供心に加藤嘉の怪人二十面相が一番怖かった。懐かしい連続活劇映画、面白い作品です。
原作者の江戸川乱歩が「少年探偵団・かぶと虫の妖奇」の撮影現場を訪問、少年探偵団役の子供達を撮影する写真が残っています。少年読者を大切にする乱歩だったようです。
余談ですが、その後、明智助手マリ子役の中村雅子は、怪人十面相役の加藤嘉と結婚、22歳年上の、年の差結婚にはビックリでした。

papatyan