海の三等兵

劇場公開日:

解説

日吉太郎の原作から「愛の翼 お母さん行ってきます」の中田竜雄と坂倉英一が共同脚色し、「軍神山本元帥と連合艦隊」の志村敏夫が監督する人情喜劇。撮影は「金語楼の天晴れ運転手物語」の友成達雄。主な出演者は、「波止場の王者」の宇津井健、三ツ矢歌子、「坊ちゃんの逆襲」の池内淳子、坊屋三郎、「軍神山本元帥と連合艦隊」の藤田進、落語の昔々亭桃太郎、柳亭痴楽、ほかに鮎川浩、大宮デン助、小倉繁など。

1957年製作/78分/日本
劇場公開日:1957年1月13日

ストーリー

昭和十七年南方作戦を終えた特務鑑松島は一路故国へ向う。艦内は内地上陸を控え興奮に沸いていたが大山、長井、森本、早川らの二等水兵は何故か悲痛だった。四人は敵中深く潜入、火薬庫を爆破する功績をたてたが、反面、命令無視のかどで罪に問われていた。だが宇多中尉の温情で南京袋に詰められて無事彼らは上陸できた。四人は喜び勇んで上陸したが、鰹節問屋の若旦那大山は、酒と女が忘られず病床の母親の看病もそこそこに早速、馴染みの芸者たちに連絡する。ところが連絡不十分で女たちが一堂に会する始末となり、ほうほうの態で帰艦。一方、長井は自分の鰻屋に帰宅すると娘お光が借金取に難題をふっかけられている最中。相手の鳶職源造と争った揚句、梯子登りで勝負をつけることになる。ところが素人の長井は登るには登ったが絶体絶命。スリの早川二等水兵の機転で危機を脱出できた。ところで早川は親方の許へ向う途中、手土産代りと早速財布をスッて持って行けば、親方はお国の為と臨時休業。逆に財布は帰して来いといわれ、返品行脚を続ける始末。泥棒と間違えられたりもするが、これがもとで親方の娘百合子と親しくなることができた。もう一人の森本は、久方振りに水入らずの家庭生活を楽しもうと上陸したが、妻は託児所を開いていて、彼は子供の世話に天手古舞。いよいよ帰艦の日が来た。四人は宇多中尉の計らいで再び南京袋に詰込まれ無事帰艦、松島は出撃を開始した。そうした時、敵潜水艦が現れたが、四人の獅子奮迅の活躍でこれを撃滅した。今度は掛値なしの殊勲甲であった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く