哀愁の園

劇場公開日:

解説

ニッポン放送連続放送劇として評判の大林清原作“哀愁の園”の映画化。「夜あけ朝あけ」(監督)の若杉光夫と「姉さんのお嫁入り」の青山民雄が共同で脚色、「デンスケの宣伝狂」の吉村廉が監督するメロドラマ。撮影は「浮草の宿」の中尾利太郎。主な出演者は「飢える魂」の南田洋子「川上哲治物語 背番号16」の葉山良二、「お転婆三人姉妹 踊る太陽」の芦川いづみ、「泣け、日本国民 最後の戦闘機」の渡辺美佐子、「人間魚雷出撃す」の内藤武敏、ほかに清水将夫、高野由美、北林谷栄など。

1957年製作/80分/日本
配給:日活
劇場公開日:1957年1月9日

ストーリー

日東毛織に勤める達也は郷里蓼科へ帰り牧場を経営する事にした。達也には山一商店の娘みゆきという恋人がいた。二人が逢っている頃、日毛の副社長で達也の学友でもある道隆と、洋裁店のマダム沙江子の乗った車がみゆきの父をはねとばした。出発の前日友人の中山と飲んでいた達也は、明日六時に逢おうとみゆきに電話した。翌日債権者でごった返す山一商店に道隆が同業の高橋と現われて援助を申込み、彼の秘書にみゆきを採用した。その夜、約束の時刻にみゆきは道隆らと料亭へ。達也は沙江子に邪魔されたが、やっとの思いで逢う事が出来た。牧場へ帰った達也は母親から結婚の承諾を得た。一方みゆきは重役会のため箱根に行き、本性を現わした道隆の毒牙にかけられた。虚ろな気持で湖をさまようみゆきを救ったのがストリッパーのサリー。東京へ帰ってもサリーの暖かい励ましで、結婚申込みに上京した達也と逢う決心をした。みゆきは涙をかくして楽しく時を過ごし、明日を約して達也は帰って行った。みゆきは達也の後姿に別れを告げて一人去って行った。

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